この記事の目次
簡単なあらすじ
SPコミックス未収録作品。1842年の阿片戦争で屈辱を味わった中国。対米担当・荘は、合成麻薬フェンタニルを米国内で蔓延させ弱体化を図る“第二次阿片戦争”ともいえる作戦を実行する。事態を憂慮した大統領補佐官・ライルズは、供給ルートと黒幕の殲滅のため切り札をきるが…。脚本:静夢
ジョーカー大統領
ゴルゴシリーズには歴代のアメリカ大統領が何度も登場している。『星条旗を撃つ』ではビル・クリントン大統領そっくりのクリンガー大統領が、『スナイパーたち』ではバラク・オバマ大統領そっくりのオズマ大統領が登場する。本作で大統領選挙を戦うジョーカーは、まさにドナルド・トランプ大統領だ。
トランプ大統領は大統領選挙の最中である2024年7月13日にペンシルベニアで狙撃され、耳をかすめるけがを負った。現実の犯人はシークレットサービスによって射殺されたが、本作ではゴルゴが依頼を受けて狙撃したことになっている。
フェンタニルの被害
「薬も過ぎれば毒になる」のことわざ通り、鎮痛剤のひとつであるフェンタニルの過剰摂取がアメリカなどで問題になっている。作中では、平和な家庭を持っていた中年男性がフェンタニルに溺れ、売人の手先になったあげく、抗争で撃ち殺されるシーンもある。
フェンタニルの蔓延の原因となった黒幕の殺害がゴルゴの依頼だ。黒幕にたどり着くため、ゴルゴはコロンビアから不法移民に紛れ込んで徒歩でアメリカへ向かう。ゴルゴの情報収集力をもってすれば、体を張らなくても何とかなりそうに思うのだが、中国政府のガードが相当硬かったのだろうか。
暗躍する女の行く末は?
ゴルゴが潜入した組織でボスの女に収まっている美鈴。中国生まれでアメリカ永住権を持っているらしい。本人が語るところでは、嘘か本当か失脚した中国元外務大臣の娘とのこと。実は公安部の工作員で、組織のボスをベットで暗殺した後、実質的に組織を乗っ取るほどのやり手。
最終的には組織ごと警察に捕まるが、ゴルゴに関わって命があっただけでも幸運だ。もっとも有罪の後に中国に強制送還されれば、無事には済まないだろう。アメリカで薬物犯罪者は10年以上の懲役となることも多い。強制送還よりはアメリカの刑務所の方が良いのかもしれない。
この作品が読める書籍はこちら
2026年4月現在、単行本化はされていません。単行本化までしばらくお待ちください。
研 修治
最新記事 by 研 修治 (全て見る)
- ゴルゴ13:第662話『卑怯な金』のみどころ - 2026年7月23日
- ゴルゴ13:第661話『死のジャンプ』のみどころ - 2026年7月2日
- ゴルゴ13:第660話『彼か、それとも彼か』のみどころ - 2026年5月13日








ゴルゴ13のナビゲートなら当サイトにおまかせ! 自他ともに認めるゴルゴ好きライター陣が、おすすめ作品のみどころを熱く語ります。これであなたもベスト・エピソードに一発アクセス!






















