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ゴルゴ13唯一の弱点とは?
「主人公には弱点をつけろ」はキャラクター原論で著名な小池一夫さんのお言葉。理由は勝つとわかっているキャラクターに、読者は感情移入できないからだそうです。弱点をつかれないかハラハラすることで読者は感情移入して、そのピンチをどう切り抜けるかを見守ってしまうわけなんですね。
『ゴルゴ13』の主人公・デューク東郷にも「ギランバレー症候群」という弱点があります。これは、発症すると右手が痺れて銃の操作ができなくなる奇病なんです。今回はこの「ギランバレー症候群」が発症したためにピンチに陥ってしまうエピソードを一挙ご紹介しましょう。普段は鬼神のような強さをみせるゴルゴ13の“弱さ”をご堪能ください。
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第6巻:喪服の似合う時
記念すべき(?)初発症エピソード。尾行に気づいたゴルゴは銃を抜き臨戦態勢に。しかし右手が痺れて銃を落としてしまう……。診察に立ち会った女医・マリーとの男女の機微を描いたロマンス要素も楽しめる初期の傑作です。
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第13巻:キャサワリー
“キャサワリー”の異名をもつ冷徹な女殺し屋ヒルデガード・アイヒマンが、ギランバレー症候群を発症し静養中のゴルゴを襲う!イタリアのマルタ島を舞台に繰り広げられるゴルゴvsキャサワリーの心理戦。
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第133巻:戦域ミサイル防衛 TMD幻影
ギランバレー症候群の症状を緩和する漢方薬を求めて、ある薬剤師を訪ねる興味深いエピソードです。魅力的な脇役と抜群の構成で、ギランバレー症候群の話題性を抜きにしても十分に楽しめる傑作となっています。
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第155巻:再発ギランバレー症候群
フィリピンのゲリラ組織のボスを片付けたゴルゴは、組織の追撃をうけて山岳戦に突入。応戦の最中、ギランバレー症候群が発症し、あわや爆殺の危機に見舞われます。ライフルも破壊され追い詰められたゴルゴに勝機は……?
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第197巻:寡黙なパートナー
ゴルゴと元警察犬・エースとの絆を描く涙腺崩壊必至の動物モノ。エースとともに北海道の大雪山へ赴いたゴルゴは、ギランバレー症候群を発症し崖下へ転落。執拗にゴルゴの命を狙う警備局・菊池のまえに絶体絶命のピンチを迎えますが……。
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第197巻:震える修験者
日本の修験者に弟子入りし、ギランバレー克服を目指し荒行を積むゴルゴ。そのゴルゴを監視する中国特殊部隊の影……。ギランバレー症候群の克服だけにテーマを絞った異色作です。
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斉藤 ルッチ

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