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選ばれし13人の推薦者たち
各界のセレブリティが思い入れのあるエピソードを挙げて熱弁をふるった『BEST13 of ゴルゴ13 各界著名人セレクション』。『ゴルゴ13』の連載40周年を記念して制作されただけあって、紙質から装丁までこだわり抜いた一冊となっています。
人気本ゆえに最近では古本でも入手困難となっていますが、読者との出会いが少なくなるのは残念なところ。そこで今回は本書で紹介された名作13話を当サイト上で再現。ゴルゴファン増殖の一助となれば幸いです。
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第18巻『動作・24分の4』
モントリオール世界映画祭最優秀男優賞を受賞した名優・舘ひろしさんが推薦するのは『動作・24分の4』。防弾ガラスで仕切られた密室にいる標的を、無反動連射が可能な“RT15連発銃”なる特殊な銃をつかって仕留めます。
「ガンガン撃ち込むだけというその暴力的な手段に、むしろ美しさを感じてしまうんだよなあ」(舘ひろし氏談)
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第20巻『銃殺人ひとり』
漫画家の秋元治さんが推薦するのは『銃殺人ひとり』。ゴルゴが一民間人の個人的な復讐のために依頼を引き受ける、時代劇『必殺仕事人』的なストーリー。
「機械のようなゴルゴの“人間らしさ”が垣間見えて、感動したことを今でも良く覚えています」(秋元治氏談)
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第74巻『見えない翼』
タレントの玉袋筋太郎さんが推薦するのは『見えない翼』。アメリカが進めるステルス戦闘機F-19の計画を阻止したいKGBが、F-19の奪取&設計者の殺害をゴルゴに依頼するストーリー。
「手に汗握る航空アクション、大胆なストーリー展開と意外な結末。超一級のエンターテイメントだと思います」(玉袋筋太郎氏談)
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第119巻『白龍昇り立つ』
山岳戦のプロ・燐隊長との死闘を描いた『白龍昇り立つ』を推薦したのは、作中でもお名前が登場する世界屈指のクライマー・山野井泰史さん。本作はゴルゴが嘔吐するなど辛そうな表情がふんだんに登場。表情モノがお好きな方におすすめです。
『各界著名人セレクション』掲載のインタビューで山野井さんが語ったゴルゴ評は大変興味深いですよ。
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第54巻『穀物戦争 蟷螂の斧 汚れた金』
『亡国のイージス』などのヒット作で知られる小説家・福井晴敏さんが推薦するのは『穀物戦争 蟷螂の斧 汚れた金』。シリーズ屈指の人気キャラ・藤堂伍一が仕掛ける大博打にゴルゴの銃弾が応えます。
「この『汚れた金』からは日本を舞台にした洋画特有の匂いを強く感じます」「さいとう・たかをさんは世界から日本を見ている」(福井晴敏氏談)
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第141巻『ミステリーの女王・2』
五輪銀メダリストでプロレスラーの小川直也さんは『ミステリーの女王・2』を推薦。“主演・ゴルゴ13”を目論む新たなメディア女王として、サラ・キャンドレスが登場します。
「読み返せば、作品全体に垂らされた疑似餌が次々に見つかる点が楽しい」「全部読み終えてからようやく一息つける見事な作品」(小川直也氏談)
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第155巻『PKO プライス・キーピング・オペレーション』
現役金融マンが脚本を手掛けた圧倒的リアリティがみどころ。発表当時、経済ニュース「WBS」でも取り上げられ、日本はおろか世界でも話題となった平成ゴルゴの傑作です。
推薦者で財務大臣(当時)の谷垣禎一さんは、国会の場で本作について尋ねられ「今の立場を離れて読めば面白い」と答えたことは有名なエピソード。
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第2巻『白夜は愛のうめき』
『機動戦士ガンダム』の生みの親・富野由悠季さんは『白夜は愛のうめき』を推薦。人生に失望した女性の厭世観をテーマにした一編で、シリーズ中でも本作の右にでる作品はないのでは? と思えるほどのゴリゴリのロマンスもの。
「どうやってあのスケールのシナリオを獲得してくるバックグラウンドを作り上げたのか、驚きを持って見ていました」(富野由悠季氏談)
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第105巻『バスク・空白の依頼』
作詞家の秋元康さんは『バスク・空白の依頼』を推薦。爆弾テロの巻き込まれたゴルゴが記憶喪失になってしまうショッキングな一編です。街で偶然ゴルゴを助けた女性とのロマンスもみどころ。
「善悪についても読者にゆだねているところが良い」「学生時代、ゴルゴがとった行動の解釈で友人と言い合いをしたことがある」(秋元康氏談)
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第109巻『五十年の孤独』
第二次世界大戦末期のハンガリーで、10万人ものユダヤ人の救出に成功したしたラウル・ワレンバーグ。ソ連軍に拉致され、その後、病死したと伝えられているワレンバーグが、北ラウルの収容所に生きて監禁されているという……。
本作を推薦した作家の佐藤優さんは「本作の描写に違和感は感じないですよ。最後にCIAがどんでん返しをしますが、いかにもありそうで面白い」と語っています。
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第63巻『ロックフォードの野望』
ゴルゴ13の女性限定ファンクラブ「GOLJO」の会長を務めるタレント、真鍋かをりさんが推薦したのは『ロックフォードの野望』です。世界制覇を目論むロックフォード財閥の当主デビッド・ロックフォードが、ゴルゴの全財産を凍結し兵糧攻めを仕掛けてきた……。
「面白いなと思ったのは、銀行預金やクレジット・カードを凍結されたゴルゴが、けっこう焦っているところ」「私が別の手で彼を独占できるといいですね」(真鍋かをり氏談)
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第103巻『モスクワの記憶』
『モスクワの記憶』はジャーナリストの高野孟さんが推薦する作品です。ソ連崩壊後、歴史的スクープを求めモスクワを訪れたジャーナリスト、カール・ディデスは、大戦中に日本とソ連の停戦交渉の裏で行われた“ある密約”についての資料を発見する……。
「もう一歩踏み込んだらウソっぽくなるところを、スレスレのところでストーリーに仕立てているから、僕のようなジャーナリストでも引き込まれてしまう」(高野孟氏談)
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第1巻『デロスの咆哮』
『デロスの咆哮』を推薦したのは、別冊ゴルゴに収録された短編がデビュー作だという漫画家・浦沢直樹さん。ゴルゴのライバル役として個性的なキャラクター、ボネが登場。波止場での二人の駆け引きが秀逸な一編です。
「ゴルゴという男のキャラであったり、ドラマ上の約束がこの本作から実行された。ある意味、ゴルゴ13が転がりだした瞬間がこの『デロスの咆哮』だと思います」(浦沢直樹氏談)
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斉藤 ルッチ

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