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「長編にハズレなし」がゴルゴ13の絶対法則
当サイトではゴルゴ13の名作・人気作をたくさんご紹介しているわけですが、その名作たちをすべて読破してしまった場合はどうしていますか? 「他のおもしろいエピソードを探そう」と思っても、700話以上あるエピソードをひとつひとつ読破していくわけにもいきませんよね。
そんなあなたには長編・続編作品に的をしぼって読破していくことをお薦めしています。じつはゴルゴ13には「長編にハズレなし」という法則性がありまして、具体的にいいますと130ページ以上を費やした作品には力作が多く、ハズレをひく確率が圧倒的に低いのです。そこで今回は
- その作品単体で130ページ以上を満たしている
- 続編とあわせて130ページ以上を満たしている
上記の条件を満たしている作品だけをピックアップしてご紹介していきたいと思います。それではハズレなしの面白さ「続編・長編」作品をお楽しみください。
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作品単体で130ページ以上を満たしている作品
第21巻『統計解析射撃』
中東産油国から依頼を受けたゴルゴと、それを迎え撃つ米石油メジャー・ハミルトン帝国との死闘を描く長編エピソードです。4日間に渡る過酷な拷問からの逆転劇はファン必見の名場面。また、収録されている第21巻は名作『海へ向かうエバ』が併録されていますので、満足度が高い一冊といえます。
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第27巻『芹沢家殺人事件』
シリーズ最大のテーマである「出生の秘密」をテーマに描く一編で、多くのファンがベスト・エピソードにあげるゴルゴ・ミステリーの金字塔です。戦後間もない東京で一家5人が殺害される凶悪事件「芹沢家殺人事件」が発生。捜査が進むにしたがって浮かび上がる謎。芹沢家は戦時中、誰一人として軍隊に召集されていないのでした……。
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第28巻『ザ・スーパースター』
ヘンリー・キッシンジャー長官の暗殺依頼を軸に、ゴルゴと臆病な少年・ジムとの交流を描く一編。「おれがうさぎのように臆病だからだ……」の名言を生んだ傑作エピソードでもあります。ゴルゴと少年の交流を描いた作品群はシリーズでも人気のカテゴリですので、未読の方はぜひチャレンジしてみてください。
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第32巻『帝王の罠』
世界有数の石油メジャー、ドーソン・カンパニーの専務から現会長レオナードの暗殺依頼をうけたゴルゴ。しかしこの依頼は息子をゴルゴに殺されたレオナードが、ゴルゴへの復讐として企図した罠だった……。銃撃戦、潜入・脱出アクションがお好きな読者には特にオススメできる一編です。
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第57巻『河豚の季節』
シリーズ随一の人気テーマである「出生の秘密」と「ゴルゴ・ミステリー」の両方を満たしている傑作エピソード。戦後最大の謎の人物とされるユダヤ人武器商人・マインベルグと、戦時中に行われたユダヤ人移住計画「河豚計画」を軸にゴルゴ13の正体に迫ります。
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第65巻『闇の封印』
建設政務官の塚山は謎の言葉を残して死んだ友人の事件を調査していた。地下鉄の工事現場を探っていた友人は、一体なにを探し当てたのか? やがて塚山は戦時中にある日本人とソ連の間で画策されていた、戦後の新ソ政府樹立の陰謀にたどり着く。スターリンが署名した“S書簡”とは……? 圧倒のミステリー長編です。
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第66巻『シーザーの眼』
日本の電気産業・シーザー電子が、盗聴不可能な画期的なシステム「ビームマイクロ・スクランブラー」を極秘裏に開発。しかし、このシステムには重大な秘密が隠されているのでした。KGBの産業スパイで、公安が35年間追い続ける謎の人物“ミスターM”の正体とは……?
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第74巻『見えない翼』
タレントの玉袋筋太郎さんもお薦めしている王道のスパイ・アクションで、ゴルゴ13の魅力が凝縮された一編です。アメリカが進めるステルス戦闘機F-19の計画を阻止したいKGBは、F-19の奪取&設計者の殺害をゴルゴに依頼。ゴルゴの協力者で大戦の英雄・ウィリー爺さんの心意気が痛快です。
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第81巻『すべて人民のもの』
シリーズ屈指の人気作といえばコチラ。「ゴルゴの正体としてふさわしい作品ファン投票」で1位に輝いたゴルゴ13のルーツに迫る一編です。ゴルゴに流れているのはロシア最後の皇帝・ニコライ2世の血なのか? 皇帝に仕えた怪僧・ラスプーチンの血なのか……?
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第86巻『禿鷲伝説』
人気の「ルーツ編」のなかでも最もページ数が多い(180ページ超!)力作がこの『禿鷲伝説』です。日本陸軍の特務機関「卍」とは何か?「卍」所属の一級暗殺者・藤堂征一郎とは?ゴルゴは中国の匪賊に属し、射撃の腕を磨いていたという斬新な仮説でせまる長編ミステリーです。
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第89巻『人工知能AIの誤算』
米政府が開発した人工知能「AI」がイラクに奪われるお話です。フセインはAIを戦略プログラムとして使用しクウェートへ侵攻。アラブ全面戦争勃発を阻止できる人物として、米国のAIがはじき出したのは「ゴルゴ13」の名前でした……。科学文明に警笛をならす意欲作です。
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第90巻『200年の輪廻』
ナポレオン広場の工事現場から一冊の日記が発見される。その日記には驚くべき歴史的秘密が記されていた…! 革命200年祭を目前に、日記を公表しようとするルーブル美術館理事のエルデューですが、秘密を公開されては困るフランス政府はゴルゴに接触をし……。歴史ミステリー好きにはお薦めですよ。
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第95巻『日米コメ戦争』
パブア・ニューギニアでの大規模な米作開発計画が持ち上がる日本政財界。RMA(全米精米業者協会)は、この先も世界経済をリードし続けるためには、日本に米を輸入させなければならないと考え、この米作開発計画の殲滅を計画しますが……。経済戦争モノがお好きな方はぜひ。
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第97巻『覚醒・クーデターの謎』
ソ連の政権転覆をめぐる政治サスペンスです。新連邦条約締結を目前にしたゴルバチョフ政権下。政府から危険人物とみなされウクライナに左遷となったソルコフ大佐はクーデターを画策しますが……。第97巻に併録の『最後の顧客』も個人的にオススメです。
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第98巻『シベリアの汽笛』
政府合意のもと一大プロジェクトとして動き出したシベリア開発事業。日本に金だけ出させて実権は手中に収めたい旧ソ共産党員・ウナトフや、間抜けな通産官僚を出し抜き、ロシア・コネクションを牛耳りたい日本のヤクザ・四条統二郎など、魅力的なキャラクターが登場します。厳密にいうと129ページなんですが、個人的にお薦めの作品なのでご紹介しましょう。
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第99巻『最後の戦場』
タンザニア国境付近で旅客機が墜落。乗客だったデューク東郷が負傷してしまうエピソード。東西の緊張が去りテロリストに用がなくなったと判断した米・ソ政府は、この機会にゴルゴ13の抹殺を企図します。米デルタフォースとソ連スペツナズの最強タッグvsゴルゴ13の激闘!
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第103巻『モスクワの記憶』
旧ソ連の解体で機密資料が次々と流出。大戦中に日・ソ停戦交渉の裏で行われた“ある密約”についての資料を見た旧日本軍将校・金子は、国家賠償の代わりとして7万人の死者をだしたシベリア抑留を認めた真犯人を知るのでした……。興奮の戦後ミステリー!
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第115巻『沖縄シンドローム』
こちらも屈指の人気作品です。自衛隊始まって以来の天才パイロット・伊波天臣は、財界の大物・菱井グループの松方と結託し、秘密作戦「オペレーション・トロイ」を決行。それは長く抑圧されてきた沖縄を解放するべく、沖縄出身の自衛官たちを率いて決行する「沖縄独立作戦」でした……。
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第120巻『世紀末ハリウッド』
映画の都・ハリウッドで繰り広げられる利権争いを舞台に、ゴルゴがボディガードとして一肌脱ぐ異色の一編です。「中国砦」と呼ばれる要塞ビルで繰り広げられるゴルゴとDIA精鋭部隊との激闘はド迫力の一言!
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第130巻『黄金の犬』
新種の狂犬病ウィルスをテロに使用しようとするイスラム原理主義の強硬派。強硬派の殲滅を依頼されたゴルゴは、ウィルスの開発者・オコーナー博士が飼っていたレトリバーを使い強硬派のアジトを探り当てますが……。人気カテゴリー「動物モノ」きっての人気作です。
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第133巻『戦域ミサイル防衛 TMD幻影』
中国への外交圧力として最新型ミサイル迎撃システムTMDを配備しようとする長老派と、大陸への最先端技術導入を唱える若手グループの対立が激化する台湾経済界を舞台とした軍事ミステリー。ゴルゴの右手の持病がひさびさに発症する話題作でもあります。
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第144巻『神の耳・エシュロン』
世界的情報監視網を利用した日本企業への盗聴の事実をベースに、ゴルゴ13の活躍を描く防諜サスペンスです。その裏には英米など五か国が極秘裏に進める「エシュロン・システム」があり、その総裁タッカーの暗躍があるのでした……。
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第152巻『真のベルリン市民』
統一へむけて、東西ドイツの高官やインテリ層で構成された秘密結社「真のベルリン市民」。西側の細菌学者オットーは、東側の旧友の誘いで結社に参加するが、そこで見たものは細菌兵器を利用したテロ計画だった……。上質な映画を見ているような読みごたえのある作品です。
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第153巻『ラストグレートゲーム』
アメリカとフランスの石油利権をめぐる攻防を描いた経済戦争モノ。重要なサブキャラであるザイダーンが、瀕死の重傷を負ったゴルゴを助けるといった物語が挿入されていて、経済モノにありがちな退屈さを感じさせない作品に仕上がっています。
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第161巻『パライバ・ブルー』
消息不明となった夫を探しに、ブラジルへやって来た日本人女性・逸見忍。暴行されかかったところをゴルゴに救ってもらった忍は、夫探しの協力を要請しますが……。ブラジルはパライバ州でのみ産出する希少鉱物「パライバ・トルマリン」をめぐる長編サスペンスです。
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第162巻『ノモンハンの隠蔽』
精密機械メーカーの社長・溝口は、病床に伏す父親から昭和14年に勃発した「ノモンハン事件」に関する戦友の捜索と、“ある遺品”の回収を依頼される。その遺品が回収されることで、自らの過去が暴かれることを危惧した東西鉄道の坂東は、溝口を始末するため刺客を送り込みますが……。興奮の戦後ミステリーです。
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第163巻『BEHOLDER』
「ミニ・ニューク」と呼ばれる小型核兵器を開発したアドレ博士は、国際テロ組織「ハバス」と結託し世界規模の核兵器テロを画策。一方、CIAからテロ阻止の依頼を受けたゴルゴを監視する謎の男……。最新の監視システムを題材に、文明社会に警笛を鳴らす社会派サスペンスです。
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第192巻『軍隊を持たぬ国』
軍隊を持たない国・アイスランドで、中国人実業家の陸が大規模な土地買収を開始。建前はテーマパークの建設ですが、その目的は貿易拠点と武力拠点を作り、事実上の植民地化を図るものでした……。43巻収録『ミステリーの女王』のエピソードも登場するのでオールドファンにも楽しめる一編です。
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第199巻『黒白の演出』
ある町の市長から、次期市長選の対立候補を失脚させるため対立候補の資金源となっているマフィアの暗殺を請け負ったゴルゴ。しかし直前になって配送中の愛銃・M-16を何者かに盗まれてしまう。何者かの関与を疑い調査を開始したゴルゴですが……。併録の『オクトパスの疑似餌』もおすすめです。
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第204巻『33+G』
2010年にチリで発生したコピアポ鉱山落盤事故。じつは生き埋めとなった33人他にもう一人、謎の男(ゴルゴ)が生き埋めとなっていた……。お馴染みの梶本記者や、NSAに存在するゴルゴの協力者の登場など、見どころ満載で贈るパニック・サスペンスの傑作です。
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第206巻『Gの遺伝子』
ゴルゴの遺伝子を受け継ぐ天才少女、ファネット・ゴベールが登場する一編。彼女がゴルゴの実娘ではないかと考えた国防総省は、ゴベールを拉致し、DNAを調べることでゴルゴの弱みを握ろうと画策しますが……。制服姿の女学生がゴルゴばりの活躍をする、シリーズ新境地に挑んだ傑作です。
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第208巻『最終兵器小惑星爆弾』
広島原爆の40倍もの威力をもつ小惑星が、モスクワをめがけて急接近。リミット内に小惑星を爆破できる可能性があるのは「レールガン」と呼ばれる新兵器だけだった。レールガンによる狙撃を依頼されたゴルゴは、銃職人デイブをともないモスクワへと乗り込みますが……。
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第209巻『カルミアの髪飾りの女』
ミャンマーの政治家・アウンサンスーチーをモデルとした政治サスペンス。本作では憲法を改正したのち、大統領に上り詰めるまでを描いています。大統領に就任するにあたり、息子に危害がおよぶことを危惧した彼女は、ゴルゴをも巻き込んだトリックを考えますが……。
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第210巻『英雄は、風の中で眠る』
麻薬組織撲滅という大義のもと、麻薬組織の首領・リマディを狙うインドネシア軍のジャガド。しかしリマディはジャガドに関する“ある秘密”を握る人物だった。一方、暗殺の命をうけたアティ中尉が潜入したアジトでは、なぜかゴルゴが囚われの身となっていて……。
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第212巻『琉球の羊』
沖縄で物資輸送ヘリ・オスプレイの墜落事故が発生。反基地闘争が激しさを増すなか、墜落事故がゴルゴの仕業と疑う在沖縄米軍は、再び沖縄に現れたゴルゴの迎撃準備に入る。沖縄の米軍基地問題を軸に、沖縄の現在に焦点を絞った社会派作品の傑作です。
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第585話『地獄のホバートレース』
伝統あるシドニー・ホバート・レース。臨時クルーとしてヨットに乗り込んだゴルゴに、シドニー警察のヒューイットが立ち塞がる。ゴルゴの目的とは一体…? 女性スキッパー・エリスとのほのかなロマンスも楽しめる感動の海洋アクションです。
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第587話『ゴルゴダの少女』
Gの遺伝子を受け継ぐ天才少女・ゴベールが3年ぶりに再登場する人気作です。危機を救ってもらった移民の少年・サマンが失踪したと聞き、ゴベールは調査を開始。移民を私的処刑する謎の集団に辿りついたゴベールですが、そこには……。
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第593話『AIメティス』
中世以来つづく武器商人の家系・フォルカー家が軍事用のAI「メティス」を開発、メティスを使った“ゴルゴ狩り”に乗り出します。敵の行動を完璧に予測するメティスに対し、ゴルゴは銃職人デイブと天才ハッカー・ショーンの協力を得て乾坤一擲の大勝負を仕掛けますが……。
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第602話『地図無き悪霊の森』
“謎の悪霊”が出没するロシアのラウル山脈。悪霊に妹を斬殺されたイヴァノバは悪霊退治を誓う。イヴァノバはSNSで募集した助っ人(ゴルゴ)を伴い、悪霊狩りに出陣しますが……。ゴルゴも苦笑せざるを得なかったイヴァノバのキャラに注目です。
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第608話『ジグソー・コード』
カナダ・トロントの空港の税関で、奇妙なジグソーパズルが職員の目に留まった。インド人によって持ち込まれたその白地のパズルには、“謎の文字”が書かれていた。一方ゴルゴは、インド西部の農村で大地主の狙撃を遂行したのですが……。推理サスペンスの傑作です。
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第610話『覚悟がすべて』
スコットランド独立問題に揺れる英国では、国家主義派(独立を阻止したい)と独立派が対立。そんななか国家主義派の大物ウェンライトが不可解な行動をとる。裏でウェンライトを操る謎の女性・ビアンカの正体とは? 脚本は『G線上の狙撃』の氷室勲さんです。
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第633話『悪徳の彼方』
地球温暖化対策に関する投資セミナーを開き、主婦たちを誘い込むフラレスタ財団。代表の落合は軽妙なトークで客を魅了するが、彼の過去と背後にはきな臭い陰謀が蠢いており…。自身の欲望に振り回される人々の悲哀を描く長編ドラマです。
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第634話『ザンゲズール機械化回廊』
ザンゲズール回廊設置をめぐるアゼルバイジャンとイランの緊張を背景に贈る長編大作。イラン発祥の格闘技「トア」の達人であるバカルを狂言回しに、両国の政治的攻防やそれに関わる人々の数奇な運命を描く。シリーズ連載55周年記念作品として制作された傑作長編です。
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第637話『ジェットエンジンAL-31の涙』
ロシア軍が開発した空母艦載機のジェットエンジンを中国軍が無断でコピーしているという。事態を重く見たロシア軍部は、ゴルゴをテスト・パイロットとして中国側に送り込み、拉致された技術者の保護とコピー工場の破壊を依頼しますが…。80年代作品を彷彿させる戦闘機の作画にも注目です。
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第641話『ゴッド・セイブ・ザ・キング』
2022年の英・女王陛下の葬儀&新国王の戴冠式を舞台にテロリスト集団とMI6との攻防を描く。『Gの遺伝子』でF・ゴベールを生み出した夏緑女史が新たに生み出した新キャラクターで、故・ヒューム卿を大叔父にもつシャーリー・アンドリュースの初登場となっています。F・ゴベールもカメオ出演しており、今後の共闘が期待されますね。
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続編とあわせて130ページ以上を満たしている作品
『アラスカ工作員』~『ラ・カルナバル』
第10巻に収録の『アラスカ工作員』『鎮魂歌に牙を』『リオの葬送』『ナチス鉤十字章は錆びず』『ラ・カルナバル』は、ネオナチ組織・第四帝国出身のオーベルトとの戦いを描いた連作となっています。5作品をあわせると合計ページ数は215ページ。大満足の長編としてお楽しみください。
『チェック・メイト』&『ステール・メイト』
第33巻収録の『チェック・メイト』と『ステール・メイト』は、クリープランドの大物実業家・ヌオールズとの闘いを描いた一編。2作品あわせて131ページの長編となっています。オフィシャルブック『THEゴルゴ学』のファンが選ぶTOP40で第18位に輝いた秀作コンビでもあります。
『ミステリーの女王』&『ミステリーの女王2』&『毛沢東の遺言』
第43巻収録の『ミステリーの女王』と、続編の第141巻収録『ミステリーの女王2』。世界的作家・ペンローズとの激闘、名脇役マンディ・ワシントンの再登場、地獄の傭兵マックス・シュナイダーとの因縁……etc。息つく暇もないゴルゴ・アクションの金字塔です。また51巻『毛沢東の遺言』は、ペンローズの遺稿がゴルゴの出生の秘密に関係してくるストーリーですので、こちらも姉妹編としてお楽しみいただけます。
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『沸騰』&『沸騰・第四帝国』&『崩壊・第四帝国 狼の巣』
ゴルゴ13最大の宿敵といえば、ネオナチ組織の「第四帝国」です。第52巻収録の『沸騰』と『沸騰・第四帝国』、第53巻収録の『崩壊・第四帝国 狼の巣』はこの第四帝国との決着戦を描いた連作。第10巻にも第四帝国つながりの連作が収録されていますので、さきに第10巻を読んでおけば、11年におよぶ第四帝国との死闘を一気読みできますよ。
『ロックフォードの野望』&『謀略の死角』
第63巻収録の『ロックフォードの野望』と第66巻収録の『ロックフォードの野望 謀略の死角』は、事実上、世界征服を成し遂げたロックフォード一族との死闘を描いた連作です。湖畔でのスナイプは必見の名場面。他にも盟友ローゼン・ザメックの仇討ちなど、みどころ満載の長編です。
『フィールド・テスト』&『大学教授の私生活』
73巻収録の『フィールド・テスト』と続編の86巻収録『大学教授の私生活』は、MIT(マサチューセッツ工科大学)のシュルツ教授が開発した高性能ライフルとの闘いを描いた連作です。シュルツ教授はコロンビアのゲリラ組織にライフルを与え、ゴルゴと対決させることでライフルの性能をテストしますが……。
『BEST BANK』&『オフサイド・トラップ』
第89巻収録の『BEST BANK』と、続編の第106巻収録『オフサイド・トラップ』。現役の銀行マンが脚本を手掛けた本格の経済モノです。よく練られた構成ですので、とにかく解りやすい。経済モノが苦手で普段は敬遠している方にこそ読んでほしい名作です。
『乳白の闇』→『いにしえの法に拠りて』
第120巻収録の『乳白の闇』と第146巻収録の『いにしえの法に拠りて』。厳密に言うと続編ではないのですが、どちらもゴルゴ13とレーザー銃との闘いを描いた作品です。ゴルゴがレーザーに狙われる設定は、意外と他の作品にはないハラハラ・ドキドキ感があってお薦めです。『いにしえの~』はゴルゴが失明してしまうショッキングな一編ですよ。
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『オーバー・ザ・スカイ』&『アンダーグラウンド』
第121巻収録の『オーバー・ザ・スカイ』と第123巻収録の『アンダーグラウンド』は、デジタル衛星放送時代の主権を握りたいメディア王・ワールドロップによる日本の地上波テレビ局乗っ取り計画を描いた連作。ですが一番のみどころは、シリーズ屈指の人気を誇る美女キャラ・リンダの登場でしょう。
『イングリッシュローズ』&『プリンセスの涙』
第124巻収録の『イングリッシュローズ』と第163巻収録の『プリンセスの涙』は、イギリスの故・ダイアナ王妃を題材にした作品です。厳密に言うと続編ではないのですが、どちらも秀逸な作品でダイアナ王妃つながりということもあり、オススメさせていただきます。別々に読んでも全く問題ありませんけどね。
『冥王の密約』&『パッチワークの蜜蜂たち』
第139巻収録の『冥王の密約』と第134巻収録の『パッチワークの蜜蜂たち』。『冥王の密約』でノイマン医師に命を救われたゴルゴが、ノイマン医師の死後、ノイマンの妻・キャサリンの窮地を救いに再び現れる異色の連作。発表順では『パッチワーク~』が先ですが、『冥王の密約』から読むのも個人的にオススメです。
『最終暗号』&『最終通貨の攻防』
第129巻収録の『最終暗号』と第201巻収録の『最終通貨の攻防』は、“暗号”をテーマに描くスリリングな連作。どちらの作品にも数学界の伝説的巨人とされる日本人・佐久シゲルが登場し、ゴルゴ13との交流が描かれます。『最終通貨の攻防』は2020年8月現在、単行本化されていません。単行本化が待ち遠しいですね。
『亜細亜の遺産』&『亜細亜の遺産・その後』
第160巻収録の『亜細亜の遺産』と『亜細亜の遺産・その後』は、戦後まもなく反占領軍活動を目的として設立された「黒田機関」との闘いを描く連作です。シリーズ最大の人気テーマ「出生の秘密」を扱った作品でもありますので、ハズレを引く可能性は限りなく低いです。
『Gの遺伝子』&『ゴルゴダの少女』&『超絶技巧ツィガーヌ』
“ゴルゴの娘”として話題となった天才少女ファネット・ゴベールが登場する人気作が、『Gの遺伝子』と『ゴルゴダの少女』そして『超絶技巧ツィガーヌ』です。3作品あわせて360ページ超の大ボリューム。これを薦めて「面白くない」と言われたことは無かったですね。『ゴルゴダの少女』と『超絶技巧ツィガーヌ』は2022年4月現在、SPコミックス未収録。いまから待ち遠しいですね。
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斉藤 ルッチ
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