この記事の目次
ようこそゴルゴ・ミステリーの世界へ
ゴルゴ13シリーズの“戦後ミステリーもの”がお好きな方は多いのではないでしょうか。僕も「戦時中、軍の特務機関に関わっていた……」みたいな展開に妙に惹かれてしまいます。そこで今回はオススメの戦後ミステリー作品だけを集めてみました。傑作ミステリー『芹沢家殺人事件』を読んだ後、「もっと“戦後ミステリーもの”を読みたいけど、収録巻がわからない」とお悩みの方がいらっしゃいましたら、お役に立てるかもしれません。
なお戦後ミステリーであって、なおかつゴルゴの出生の秘密を扱った作品に関しては、別途『ゴルゴのルーツ編すべて集めました』の記事でまとめてあります。こちらもぜひご覧ください。
スポンサーリンク
第47巻『暗黒海流』
太平洋戦争末期に撃沈された輸送船・安房丸に積まれていた財宝をめぐるミステリー。中国によって35年ぶりに引き揚げられた安房丸だが、積まれているはずの財宝は見当たらなかった。財宝隠匿の真相をCIAに嗅ぎつかれ、情報操作に利用されることを恐れた内閣は、ゴルゴを使って真相を闇に葬ろうとする……。
詳しくみる>>
第61巻『裏切りのスワスチカ』
西ドイツのゲンシャ外相の暗殺未遂事件が発生。現場に居合わせたTVキャスターのキャンドルは、暗殺犯はゲンシャ外相ではなく、隣にいたゼル補佐官を狙ったのではないかと推理する。ゼルの過去を調べるうちに、大戦中に起きたチベット兵大量虐殺事件の秘密にたどり着いたキャンドル。38年の歳月を経て動き出したチベット兵に隠された秘密とは……?アドルフ・ヒットラーが残した日記も登場。
詳しくみる>>
第65巻『闇の封印』
建設政務官の塚山は謎の言葉を残して死んだ友人の事件を調査していた。地下鉄の工事現場を探っていた友人は、一体なにを探し当てたのか?やがて塚山は戦時中にある日本人とソ連の間で画策されていた、戦後の新ソ政府樹立の陰謀にたどり着く。スターリンが署名した“S書簡”とはなにか?圧倒のミステリー長編!
詳しくみる>>
第66巻『シーザーの眼』
日本の電気産業・シーザー電子が、盗聴不可能な画期的なシステム「ビームマイクロ・スクランブラー」を極秘裏に開発した。宣伝を任された広告代理店の鎌田は、時を同じくして警視庁公安部からの接触をうける。なんとビームマイクロ・スクランブラーは、核兵器を無力化する装置でもあったのだ。暗躍するKGBの工作員。公安が35年間追い続ける謎の人物“ミスターM”の正体とは……?
詳しくみる>>
スポンサーリンク
第85巻『14Kの謎』
香港返還という歴史の転換期を題材に描く。香港に拠点を置く地下組織「14K」は、保守党の長老・黒井を窓口として日本進出のチャンスをうかがっていた。香港返還を目前に不安分子は排除しておきたい中国中央調査部は、14Kの首領である陳の抹殺をゴルゴに依頼する……。先に86巻収録『禿鷲伝説』を読んでおくのがオススメ。
詳しくみる>>
第98巻『シベリアの汽笛』
政府合意のもと一大プロジェクトとして動き出したシベリア開発事業。日本に金だけ出させて実権は手中に収めたい旧共産党員・ウナトフや、間抜けな通産官僚を出し抜き、ロシア・コネクションを牛耳りたい日本のヤクザ・四条統二郎など、腹黒い者たちの陰謀が渦巻く。父親をシベリア抑留で亡くしている外務審議官の伊達は、ロシア主導の開発事業案を潰すべくゴルゴにコンタクトをとる……。
詳しくみる>>
第103巻『モスクワの記憶』
旧ソ連の解体で、これまでは到底お目にかかることはできなかった機密資料が次々と流出。歴史的スクープを求めモスクワを訪れた記者カール・ディデスは、大戦中に日本とソ連の停戦交渉の裏で行われた“ある密約”についての資料を発見する。ディデスから取材を受け資料を見た旧日本軍将校・金子は、国家賠償の代わりとして7万人の死者をだしたシベリア抑留を認めた真犯人を知るのだった……。
詳しくみる>>
第108巻『白い皇軍』
二人の老人が立て続けに暗殺される事件が発生。捜査にあたった公安第一課の田所は、二人が大戦時、共に関東軍でスパイを摘発する部署に在籍していたことを突き止める。二人の過去を追ってロスへ飛んだ田所は、謎の工作機関・ハルピン特務機関の存在を知る。大戦中、関東軍が編成した「白露部隊」とはなにか?関東軍を敗走に追い込んだ黒幕は誰だったのか?50年の時を経て行われた復讐の全貌とは……?
詳しくみる>>
スポンサーリンク
第109巻『五十年の孤独』
第二次世界大戦末期のハンガリーで、10万人ものユダヤ人の救出に貢献したしたラウル・ワレンバーグ。ソ連軍に拉致され病死したとされるワレンバーグが、北ラウルの収容所に生きて監禁されているという。大戦中、ワレンバーグと行動を共にしたゴールドシュミット財閥の会長・ゴールドシュミットはワレンバーグ救出部隊を組織し、さらに救出を阻む者の始末をゴルゴに依頼する。
詳しくみる>>
第112巻『50年目の亡霊』
政界のフィクサーと呼ばれる帝国物産会長の巽。彼には大戦時、リヒャルト・ゾルゲに匹敵するスパイとして機密漏洩に関わった過去があった。ある日、何者かから殺害予告をうけた巽。それは大戦中、巽をスパイと知らず忠誠を誓い最後は巽の裏切りでシベリアへ送られた部下・堀内からのものであった。しかし堀内はすでに死亡しているはずだった……。
詳しくみる>>
第116巻『”E”工作』
大戦中、アメリカに張り巡らされた日本の諜報活動があった。その名を「“E”工作」。組織のリーダー、ミゲル・オストスは日本人外交官を父に持つタダシ・ヘンダーソンとともに、アメリカの原爆製造計画「マンハッタン計画」の全貌を入手。その情報を日本政府に渡したものの、ある人物によって握りつぶされてしまう。そして戦後50年、ミゲルはある決意をもってタダシの父である剣持を訪ねるが……。
詳しくみる>>
第162巻『ノモンハンの隠蔽』
精密機械メーカーの社長・溝口は、病床に伏す父親から昭和14年に勃発した「ノモンハン事件」に関する戦友の捜索と、“ある遺品”の回収を依頼される。その遺品が回収されることで、自らの過去が暴かれることを危惧した東西鉄道の坂東は、溝口を始末するため刺客を送り込む。坂東がノモンハンの局地戦で犯した罪とは一体……?
詳しくみる>>
第170巻『歴史の底に眠れ』
第二次世界大戦中に沈没したイギリスの輸送船「ブリスタル号」が、アメリカのトレジャーハンターの手で発見される。船内には“スターリンの金塊”と呼ばれる、九千万ユーロにも及ぶ金塊が眠っていた。しかし船が引き上げられると困る勢力も同時に動き出す。船内には金塊のほかにも、史実を覆す証拠となるレコードが隠されていたのだった……。
詳しくみる>>
第202巻『白団回顧録』
台湾で高齢者の連続殺人事件が発生。被害者の共通点は全員、帝国陸軍・中野学校の出身者だった。捜査にあたった李警部は、被害者が執筆していた原稿にカギがあると推理する……。戦後、台湾に渡り秘密組織「白団」を結成した日本人にスポットをあてた一編。
詳しくみる>>
スポンサーリンク
斉藤 ルッチ
最新記事 by 斉藤 ルッチ (全て見る)
- 【ゴルゴ13】ゴルゴの娘 ファネット・ゴベールを読むならコレ! 登場作品を完全コンプリート! - 2023年6月29日
- 【独自解説!】ゴルゴ13 全エピソード一覧(SPコミックス未収録編) - 2022年7月28日
- 【ゴルゴ13】脚本家別で作品を探してみよう!~あなたの好きな脚本家はだれ? - 2021年9月14日