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「ゴルゴと少年」カテゴリーは隠れた傑作の宝庫
700話以上ある『ゴルゴ13』のエピソードの中から「もっとも多く読み返している作品を15作品挙げろ」と聞かれたら、僕はゴルゴと少年パコの絆を描いた『黄金の男』を、この15作品のなかに入れると思います。「ゴルゴは子供に優しい」という都市伝説は本当で、ゴルゴと少年の交流をテーマにした作品には、目頭が熱くなる隠れた傑作が目白押しなんです。
今回はそんな“ゴルゴと少年”カテゴリーの中から、ぜひとも読んでいただきたい作品をご紹介していきましょう。「社会勉強ありきの複雑なストーリーよりも、感動があるシンプルなストーリーが好きだ」という方には喜んでいただけると思います。
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第12巻『ナポリの女』
母親のシルビーアと、母一人子一人で暮らす少年・ピエトロが登場する一編。ピエトロが覗き見できる状況で、あえてシルビーアと男女の仲になるゴルゴ流レクチャーがみどころ。目頭が熱くなる系統ではありませんが、ゴルゴの少年に対するスタンスがよく表われたエピソードです。
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第18巻『白い巨人』
ゴルゴのことを伝説の守り神「白い巨人」の再来だと信じる少年・ピッコロが登場。父親の仇を討ちに敵地へ向かう際、「自分も連れて行って」と直訴するピッコロにゴルゴがみせた対応とは……? 西部劇のスタンスで描かれた初期の傑作です。
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第28巻『ザ・スーパースター』
“臆病者”のレッテルに強いコンプレックスをもつ少年・ジムが、ゴルゴに弟子入りを志願する一編。ゴルゴの有名な名言「おれがウサギのように臆病だからだ」「強すぎるのは弱すぎるのと同様」が飛び出した作品でもあります。130ページ超の力作長編ですよ。
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第35巻『独裁者の晩餐』
密林に潜入したゴルゴが、ツェツェバエに襲われ生死の境をさまよう一編。そんなゴルゴを救ったのがウガンダの少女・ジョルです。皮肉なことにジョルの父親がゴルゴの標的で、仕事の一部始終をジョルに目撃されてしまいますが、ゴルゴはジョルの命を奪うことはありませんでした。
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第71巻『アクロバティックス』
家族を殺され、自身も車椅子の生活を余儀なくされた少年・シオンが登場。家政婦のジーナとともに復讐に立ち上がる痛快な一編です。シオンとジーナは殺し屋(ゴルゴ)を雇うことにしますが、肝心の依頼金を用意できません。そこでシオンは、自身の趣味を利用した奇想天外なアイディアを実行しますが……。
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第88巻『餓狼おどる海』
ゴルゴに銃を向けたにもかかわらず、「おまえを殺したくない」と許しを得た珍しいキャラ・アルフィーが登場します。アルフィーは少年というよりも青年に近いのですが、彼の天然キャラとゴルゴの掛け合いが絶妙ですのでご紹介させていただきます。ゴルゴを笑わせた女性・マリーが登場した『ミッドナイト・エンジェル』の男版ですね。
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第100巻『黄金の男』
こちらが冒頭でご紹介した『黄金の男』。ゴルゴは麻薬組織からの奇襲をうけ、崖下に転落。3日間も生死の境をさまよいます。そんなゴルゴを助けたのがコーヒー農家を営むミゲル親子です。一人息子のパコと友情を育みながら、驚異的な回復をみせるゴルゴ。そんなとき、パコが麻薬組織に誘拐されてしまい……。
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第111巻『黒い通信』
ゴルゴの連絡網を混乱させる“黒い封筒”。送り主の目的は何なのか? 亡き父の仇を討つため、自分の命を差し出してゴルゴに依頼を呑ませたマードック少年が登場する一編。依頼にあたっては、ゴルゴの投宿先へ女性を斡旋するなど、少年とは思えない立ち回りをみせました。
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第119巻『白龍昇り立つ』
パンチョン・ラマの生まれ変わりと正式に承認された少年・ラモンが登場する一編です。ゴルゴと共にヒマラヤの極限状態を生き抜く山岳アクションの決定版。ゴルゴ自身もシリーズ屈指のピンチに追い込まれますが、はたしてラモンを守りきれるのか……?
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第135巻『一年半の蝶』
ターゲットが蝶の収集家だとの情報を得たゴルゴは、蝶の天才的研究家・ネロ少年にある依頼をします。が、このネロがとんでもないクソガキだったことから……。ネロが欲しくてたまらない“あるモノ”を利用することで、ネロを上手に乗りこなすゴルゴが痛快です。
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第145巻『ストレンジャー』
裕福な家庭に育ちながら、家庭の暖かさに恵まれない少年・ボビーが登場。仕事や色恋沙汰に夢中な両親に絶望し、山中での自殺を決意するボビー。が、そこで大規模な山火事が発生し……。非常線を逃れて山に潜伏していたゴルゴとボビーとのサバイバルを描く短編です。
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第206巻『Gの遺伝子』
ゴルゴの遺伝子を受け継ぐ天才少女、ファネット・ゴベールが登場する一編。“輸血はしないさせない”の信条をもつゴルゴが、自分の血を分け与えたのがゴベールでした。二人にはどのような絆があったのでしょうか? ゴベールはシリーズ屈指の人気キャラに成長しますので、その初登場回としてもファン必読の作品ですね。
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第638話『哀しみの予知夢』
正確な予知夢をみる特殊能力をもつ少年、マイケルが登場します。ある日、核による世界の終末を夢にみたマイケルはゴルゴに接触。「将来、核爆弾の発射を指示する男を今のうちに排除してほしい」という奇想天外な依頼を持ち掛けますが…。
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斉藤 ルッチ
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