この記事の目次
「またあんたか……」の決め台詞をもつ名脇役
当たり前のことですが、ゴルゴ13が仕事で使用する銃はゴルゴ本人が作っているわけではなく、専門のガン・スミス(銃職人)が作っています。なかでもゴルゴが全幅の信頼をよせるガン・スミスが、デイブ・マッカートニーです。
ゴルゴは困難な狙撃案件に直面するたびにデイブを訪ね、無理難題を押し付ける。つまりデイブが登場する作品にはハイレベルな狙撃を扱った力作が多いわけです。そこで今回はデイブが登場する作品だけを厳選してご紹介していきましょう。数々の神業狙撃を成功に導いた職人魂をご堪能ください。
ゴルゴ13スペシャルエディション『デイブ・マッカートニーの仕事』
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第7巻:AT PIN-HOLE !
デイブが初登場したのは第7巻『AT PIN-HOLE !』。初対面から炸裂するゴルゴの無理難題に対し、デイブは「デイブ・マッカートニーのすべてをこれにかけてみせる」と宣言します。ハードボイルドの極みといえる二人の会話は必見の名場面ですよ。
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第39巻:軌道上狙撃
未知の領域、宇宙空間での狙撃に挑む人気作です。ペンタゴンが用意した銃開発スタッフに納得できないゴルゴは、デイブを拉致してくるよう指示。宇宙空間でも使用可能なカスタム銃を不眠不休で作らせます。疲労困憊のデイブは、ゴルゴに銃を手渡したと同時に倒れてしまいます。
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第54巻:穀物戦争
わずか20ミリの換気口の隙間をねらうハイレベルな狙撃。ゴルゴはデイブに弾頭に極小の雷管を仕込んだ特別弾を作らせます。デイブの登場シーンはわずかに4コマですが、作品自体の完成度が高く、自信を持ってオススメできる傑作です。続編『穀物戦争 蟷螂の斧 汚れた金』もありますよ。
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第75巻:G線上の狙撃
デイブ自身「これくらいの仕事なら、そこらのチンピラでもできるが……」と語るほど簡単な作業を任される珍エピソード。登場シーンは6コマだけなので、デイブ云々よりも作品自体に人気がある一編です。名作だけを集めた決定版『リーダーズ・チョイス』にも選出されている名作ですよ。
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第94巻:クラウン夫妻の死
1ページ目から「あんたか……」の名台詞で始まる印象的なエピソード。ゴルゴはある特殊な素材で弾丸を作らせます。読者が推理を楽しめるエピソードでもあるので、ここでは種明かしをしないでおきましょう。日本が舞台となっている推理短編です。
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第130巻:死刑執行0:01AM
デイブが分厚いスチール板を貫通できる特殊な弾丸を制作する一編です。こちらもデイブ云々よりも、ストーリー自体に魅力があるエピソード。諜報業界のウンチクが多い作品が苦手という方でも、最後まで読み進めていくと非常に楽しめるはずです。
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第144巻:神の耳・エシュロン
デイブ・マッカートニーのライバル職人が登場する一編。ゴルゴはデイブの紹介で秋葉原の電気職人を訪ねます。無理難題に仰天する職人ですが、「奴(デイブ)に笑われてたまるかっ」と仕事を引き受ける一幕が描かれます。つまりデイブは名前だけの登場ですね。
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第145巻:殺人劇の夜
『クラウン夫妻の死』同様に読者参加型の推理短編。ゴルゴはデイブに特殊な素材をつかった銃を作らせ、密室での完全犯罪に挑みます。145巻は『容疑者トウゴウ』が併録ですので、推理モノがお好きな方にお薦めの一冊です。
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第150巻:宴の終焉
ゴルゴはドアを開けるなり「出来たか…?」の一言。他にも
「世界広しと言えど、これを作れるのはおまえしか居ないと思っている……」
「ち!俺の説得の仕方を心得てやがる……」
などなど、ゴルゴとデイブの軽妙な会話を楽しめるエピソードです。銃に関するウンチクが多いので、銃器がお好きな方にはお薦めですね。
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第176巻:アジ・ダハーカの羽
自動車燃料による環境汚染にスポットをあてた社会派作品です。ゴルゴの要望で特殊な弾丸を2種類も作らされ、どれだけ苦労したかをぼやくデイブが微笑ましい。初登場から数えて30年経っても、デイブの年齢に変化がないように思えるのは僕だけでしょうか。
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第205巻:ドローン革命
傷の手当てしてくれた娼婦をドローン軍団に殺害されたゴルゴは、彼女がレストラン開業資金として貯めていた金でドローン軍団殲滅を請け負う。彼が真っ先に連絡をしたのはデイブだった……。最新兵器モノと仇討ちモノをミックスした力作です。
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第208巻:最終兵器小惑星爆弾
広島原爆の40倍もの威力をもつ小惑星がモスクワをめがけて急接近。タイムリミット内に小惑星を爆破できる「レールガン」による小惑星狙撃を依頼されたゴルゴは、デイブをともないモスクワへと乗り込みますが……。傑作パニック・アクションです。
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第593話:AIメティス
名作『バイオニック・ソルジャー』を彷彿させる、難敵とのライバル対決モノ。中世以来つづく武器商人の家系・フォルカー家が軍事用のAI「メティス」を開発、メティスを使った“ゴルゴ狩り”に乗り出した。ゴルゴの行動を完璧に予測するメティスに対して勝機はあるのか?銃職人デイブと天才ハッカー・ショーンも再登場しますよ。※SPコミックス未収録作品
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第614話:最終ウイルス
あるミッションで重傷を負い、ウイルス研究の権威・テギン教授に命を救われたゴルゴ。そのテギン教授が有害ウイルスの研究開発をすすめる軍閥の超に囚われてしまう……。恩人の危機を知ったゴルゴは、デイブに新型兵器のセッティングを指令。仕事後、マッサージ屋に通うデイブが微笑ましい。※SPコミックス未収録作品
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番外編:武器屋の長い午後
こちらはオフィシャル・ブック『THE ゴルゴ学』のために書き下ろされた、デイブが主役のスペシャル・エピソード。ゴルゴの注文に応えるため奔走する姿がユーモラスに描かれています。全8ページと短い作品ですが、オールカラーなのが嬉しいですね。
番外編:デイブ・マッカートニーの仕事
デイブ作品にもっと浸りたい方には、こちらもオススメ。デイブの仕事にフォーカスしたスペシャル・エディションも発売されています。本書はオフィシャルブック『THE ゴルゴ学』で発表されたオールカラー短編『武器屋の長い午後』を、カラーのまま収録する太っ腹な一冊となっています。
番外編:銃器職人・デイブ
ビッグコミック増刊号で連載されていた「ゴルゴ13」シリーズ初のスピンオフ作品が、こちらの『銃器職人・デイブ』です。銃器職人の仕事内容に、よりフォーカスすることで、よりデイブの人となりを浮き彫りにしています。デイブの家系が明らかになる、ファン必見の一冊!
斉藤 ルッチ
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