この記事の目次
検索キーワードのトレンドは“ゴルゴの娘”
Googleのアクセス解析サービス『Googleアナリティクス』で、ユーザーさんがどのような検索キーワードを経て、当ブログにたどり着いているのかを定期的に調べています。少し前までは「ゴルゴ13 正体」とか「ゴルゴ13 失敗」などが多かったでしょうか。
この記事を公開した時点でいいますと、「ゴルゴ13 娘」とか「ファネット・ゴベール」が圧倒的に多いです。「ゴルゴ13の遺伝子を継ぐ天才少女」として人気を博しているファネット・ゴベールに、皆さん興味を持っているわけですね。
ただ、Youtubeチャンネルへいただくコメントなどを拝見しますと、彼女の登場作品を把握できておらず、初登場から順序だてて読んでいる方が少ないように思えます。そこで今回は『登場作品を完全コンプリート』と題しまして、ファネット・ゴベールが登場する作品を初登場から最新作まで順にご紹介していきましょう。頑張って全部読んでね。ズキューン。
スポンサーリンク
記念すべき初登場は名作『Gの遺伝子』
ファネット・ゴベールが初登場したのは2016年に発表された第562話『Gの遺伝子』です。SPコミックスでは第206巻に収録されています。ゴルゴのルーツを解明せんとするストーリーですが、ファネット人気が爆発したため、今ではファネット・ゴベールありきの作品となっています。
他にもゴルゴの子供が登場する作品はありますが、本作はDNA鑑定の結果、ゴルゴのDNA断片とゴベールのDNA断片が14個も一致した極めつけのご落胤エピソードですね。
欲張り屋さんにはゴルゴ13スペシャルエディション『Gの起源』
『Gの遺伝子』はゴルゴ13の出生譚、いわゆるルーツ編を集めて収録したスペシャル・エディション『Gの起源：芹沢家殺人事件ほか』にも収録されています。本書には『血液サンプルG』『蒼狼漂う果て』『芹沢家殺人事件』など、ゴルゴ13の正体に鋭く切り込んだ傑作が目白押し。この機会にゴルゴ13の出生の秘密にも触れてみてはいかがでしょうか？
さらに贅沢に読む『改訂版 リーダーズ・チョイス』
『Gの遺伝子』はゴルゴ13のベスト作品だけを集めて収録した『改訂版 リーダーズ・チョイス』にも収録されています。本書はSPコミックスには掲載されていない幻の欠番作品『スワップ 捕虜交換』『バチカン・セット』も収録されている、まさに単行本の最上位に位置する一冊。『Gの遺伝子』と一緒に名作・傑作も読んでみたい欲張り屋さんにおススメですね。
『リーダーズ・チョイス』には「初代」と「改訂版」の2種類が存在するので、間違えないように気をつけましょう。『Gの遺伝子』が収録されているのは「改訂版」です。
ゴルゴの窮地をファネットが救う『ゴルゴダの少女』
ファネット・ゴベールの2番目の登場作品は2019年に発表された第587話『ゴルゴダの少女』です。この記事を公開した時点ではSPコミックス未収録の作品ですが、別冊ゴルゴの213巻で単行本化されています。
本作はゴルゴとファネットが謎の宗教施設へ潜入するサスペンス・アクションです。ゴルゴが絶体絶命のピンチに陥りますが、ファネットのファイン・プレーで窮地を脱します。ファネットを救う少年も登場しますので、彼とのロマンスがあるのかないのか気になるところですね。
ファネットに天敵が出現！『超絶技巧ツィガーヌ』
ファネット・ゴベールの3番目の登場作品は2022年に発表された第619話『超絶技巧ツィガーヌ』です。この記事を公開した時点で単行本化はされておらず、ビッグコミックの本誌を購入して読むしかありません。
本作ではファネット・ゴベールの天敵となる、パリ警視庁のファビアン・ブサール警部が初登場。じつは彼、1980年発表の159話『メスリーヌの猫』に登場し、ゴルゴと対決したユベール・ブサール警視の息子なんですね。このようにオールド・ファンにも喜ばれるキャラクター設定も見どころとなっています。
超絶技巧ツィガーヌ：前編 掲載号
超絶技巧ツィガーヌ：中編 掲載号
超絶技巧ツィガーヌ：後編 掲載号
ファネット人気が爆発。遂にスピンオフ企画がスタート
ゴルゴ13本編の世界観や設定などを引き継ぎ、本編で登場した脇役を主役に据えた作品を「スピンオフ作品」といいます。過去にはゴルゴが全幅の信頼をよせる銃職人、デイブ・マッカートニーを主役に据えたスピンオフ作品『銃器職人・デイブ』が連載されていました。そして2022年、ビッグコミック増刊号にて、ファネット・ゴベールを主役に据えた『Gの遺伝子 少女ファネット』が連載開始、すでに単行本が2巻まで発売されています。
159話『メスリーヌの猫』に登場したユベール・ブサール警視との因縁は前述した通りですが、彼の右腕として出演していたクロード・ドルミエ警部が『Gの遺伝子 少女ファネット』では警視正に昇進し再登場を果たしています。つまり『メスリーヌの猫』→『Gの遺伝子 少女ファネット』の順で読めば、一層楽しめるというわけですね。
斉藤 ルッチ
最新記事 by 斉藤 ルッチ (全て見る)
- 【ゴルゴ13】ゴルゴの娘 ファネット・ゴベールを読むならコレ！ 登場作品を完全コンプリート！ - 2023年6月29日
- 【独自解説！】ゴルゴ13 全エピソード一覧（SPコミックス未収録編） - 2022年7月28日
- 【ゴルゴ13】脚本家別で作品を探してみよう！～あなたの好きな脚本家はだれ？ - 2021年9月14日
