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ゴルゴ13の出生譚。あなたはいくつ知ってる?
デューク東郷、すなわちゴルゴ13の出生の謎はシリーズ最大の人気テーマ。この謎を扱った作品は2020年3月現在、全部で9作品発表されています。今回は2000年に実施された「ゴルゴ13の正体としてふさわしい作品は何か?」の読者アンケートで決定されたランキング順にルーツ編全作品を集めてみました。なお『亜細亜の遺産』はアンケート後に発表された作品ですので、ランキング順位には含まれていません。ではハズレなしの面白さ、出生の秘密編をお楽しみください。
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第1位:『すべて人民のもの』
第81巻収録。ゴルゴ13の正体はグレゴリー・皇士・東郷=ロマノフであるとするストーリー。ゴルゴに流れているのはロシア最後の皇帝・ニコライ2世の血なのか? 皇帝に仕えた怪僧・ラスプーチンの血なのか? 歴史の闇に葬られた五番目の皇女の謎とは? ロマノフ王朝が残した莫大な財産をめぐり繰り広げられる歴史スペクタクル!
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第2位:『芹沢家殺人事件』
第27巻収録。ゴルゴ13の正体は芹沢五郎であるとするストーリー。戦後まもなく発生した芹沢家一家皆殺し事件。捜査が進むにしたがって浮かび上がる疑問。芹沢家は戦時中、誰一人として軍隊に召集されていないのだった……。唯一の生存者である五郎が、じつは幼き日のゴルゴではないかという仮説で迫るミステリー巨編!
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第3位:『蒼狼漂う果て』
第41巻収録。ゴルゴ13の正体は五島貴之であるとするストーリー。中ソ国境で国籍不明の遊牧民集団が発見された。報道された写真の中に一人の老人の姿を発見した同盟通信社の元記者・長田は、驚愕の表情を浮かべるのだった……。昭和11年の2.26事件に端を発するゴルゴ出生の秘密とは……?
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第4位:『毛沢東の遺言』
第51巻収録。ゴルゴ13の正体は東郷狂介であるとするストーリー。旧日本軍のエリート・東郷宗介とは何者か? 旧日本軍が行った謎の計画“ルーベンスボルン作戦”とは何か? 毛沢東が残した遺言「小東郷を捜せ」の謎……。ゴルゴにジンギス汗の血が流れているという仮説で迫る歴史ミステリー!
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第5位:『河豚の季節』
第57巻収録。ゴルゴ13の正体は東郷英治であるとするストーリー。戦後最大の謎とされるユダヤ人武器商人・マインベルグ。マインベルグの過去を洗う新聞記者・村本は、元海軍大佐から戦時中に行われたユダヤ人移住計画「河豚計画」について聞かされる……。ゴルゴにユダヤ人の血が流れていたという仮説で迫る圧倒の160ページ!
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第6位:『おろしや間諜伝説』
第36巻収録。ゴルゴ13のルーツは日・ロ混血であるとするストーリー。ゴルゴ13を専属エージェントとして雇いたい日本政府はゴルゴの出生について調べ、ゴルゴの一族がもつ“ある奇病”の存在を突き止める……。ゴルゴの父親と目される人物に、帝政ロシア陸軍少尉のアレクセイ・スメルジャコフが登場する。
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第7位:『日本人・東研作』
第14巻収録。ゴルゴ13の正体は東研作であるとするストーリー。ラスベガスで交通事故死した日本人旅行者の遺留品から発見された一枚の写真。そこに写っていたのは若かりし頃のデューク・東郷とおぼしき人物だった! 旧財閥系の血筋……。謎の組織“I機関”の存在……。忽然と姿を消した陸軍大佐・伊藤忠政とは一体……?
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第8位:『禿鷲伝説』
第86巻収録。ゴルゴ13の正体は東堂高志であるとするストーリー。KGBきっての工作員だったコズロフ。ゴルゴの写真を見せられたコズロフは、大戦中に出会った一人の少年の姿を思い出すのだった……。日本陸軍の特務機関「卍」とは何か?「卍」所属の一級暗殺者・藤堂征一郎とは?斬新な仮説でせまる長編ミステリー!
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『亜細亜の遺産』
第160巻収録。戦後、反占領軍活動を目的として設立された「黒田機関」。総帥の黒田は戦時中に共に金品強奪を行ったメンバー、東郷俊太郎に殺されてしまう。黒田機関の後継者・千絵は数十年後にその事実を知り、東郷俊太郎の息子とされる“デューク東郷”に最強の刺客・江兄弟を差し向けるが……。
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番外編:『Gの遺伝子』
ゴルゴの娘と目される天才少女、ファネット・ゴベールが登場する一編。ゴベールがシリーズ屈指の人気キャラへと成長する発火点となった作品であるため、彼女に注目が集まってしまった。が、本来はゴベールを捕らえて、そのDNAを解析することで、ゴルゴの正体・ルーツを暴こうとするストーリーである。
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番外編:『血液サンプルG』
第106巻収録。CIAがゴルゴの投宿したホテルで意図的に腸チフスを発生させ、宿泊者もろとも強制的に血液検査を実施。CIAから依頼をうけた血液学者シンプソン博士は、ゴルゴのルーツは日本かバイカル湖周辺にあることをつきとめる。
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番外編:『7号コテージ事件』
第61巻収録。無人となっているコテージに上がり込んで酒を飲んでいたチンピラが逮捕された。しかし借主が被害届を出さないため釈放となる。被害届を出さないことに疑問を感じた刑事・マーウィックは捜査を開始するが……。ゴルゴの血液型が判明する興味深いエピソード。
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番外編:『亜江良十三の大報道』
朝日新聞社の雑誌『AERA』のスーパー特派員・亜江良十三が、世界各国から国際情勢をリポートする『亜江良十三の大報道』にもゴルゴのルーツに関する記述が登場。キャッチコピーでは「あのゴルゴ13に瓜ふたつ」と形容される亜江良十三ですが、それもそのはず。亜江良十三には一卵性双生児であり、国際的な暗殺者として活躍する兄がいる設定なのです。最後にゴルゴ本人(断言はされていませんが)がカメオ出演しています。
番外編:『ゴルゴ13 スペシャルエディション3 Gの起源』
ルーツ編がスペシャル・エディション3冊分で甦る! 第一集は『Gの遺伝子』『血液サンプルG』『蒼狼漂う果て』『芹沢家殺人事件』の4作品を収録のほか、ゴルゴ13研究家である杉森昌武&杉山光男の両氏による「“ルーツ編”の楽しみ」も収録しています。
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斉藤 ルッチ
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