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ゴルゴ13が迎える危機的状況の黒歴史
『ゴルゴ13』の主人公・デューク東郷には“完全無欠のヒーロー像”を抱いているファンも多いのではないでしょうか。そのデューク東郷が絶体絶命の大ピンチに陥る。そんなエピソードって興味ありますよね。
しかし700話以上あるエピソードから該当の作品を捜すとなると大変な作業です。そこで今回はゴルゴ13が絶体絶命の危機をむかえる「絶体絶命エピソード」だけを厳選してご紹介しましょう。後半には危機を救ってもらった人々に対する、恩返しエピソードもご用意しています。ではゴルゴ13の黒歴史、どうぞお楽しみください。
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第11巻『VOO DOO』
殺人呪術・ブードゥー教の呪術者オルガ・タボスの呪いにより、原因不明の熱病に冒され生死の境をさまよう一編。ゴルゴが夢精をする仰天のレア・シーンも収録されています。11巻には同じく人気作『ROOM.No.909』も併録されていますよ。
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第21巻『統計解析射撃』
中東産油国から依頼を受けたゴルゴと、それを迎え撃つ米石油メジャー・ハミルトン帝国との死闘を描く一編。囚われたゴルゴが4日間(ページにして21ページ!)にわたる過酷な拷問をうける危機的状況が描かれます。21巻には名作『海へ向かうエバ』も収録されていますよ。
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第35巻『独裁者の晩餐』
ターゲットを追って密林に潜入したゴルゴですが、ツェツェバエの猛毒に中枢神経を冒され、生死の境をさまよいます。別件の依頼でゴルゴと会談の約束をしている英・仏両国も並行して描かれ、約束の時間にゴルゴが現れるかどうかも見どころのひとつ。ラストは必見の名場面です。
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第39巻『軌道上狙撃』
シリーズ初となる宇宙空間での狙撃を描いた作品。依頼者の裏切りによって宇宙空間に置き去りにされてしまうピンチに陥ります。はたしてゴルゴは地球に帰還できるのか? 地球でゴルゴと再会した依頼者がみせる驚愕の表情はシリーズ屈指の名場面です。
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第105巻『バスク・空白の依頼』
爆弾テロによってゴルゴ13が記憶喪失になってしまうショッキングな一編。重傷を負ったゴルゴを助けた女性が、ゴルゴのサポート役に徹しながらバスクの街を奔走する逃避行がみどころ。女性ファンにも好評のロマンス作品でもあります。
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114巻『病原体・レベル4』
感染したら数日後には死亡してしまう最兇ウィルスに、ゴルゴが感染してしまったエピソード。感染防止策として米政府がゴルゴ抹殺指令を発令。米政府とウィルスの両方を敵にまわします。残り少ないタイムリミットのなか、ゴルゴがとった奇策とは……?
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第119巻『白龍昇り立つ』
氷点下50度の極寒の世界。7日間しか生存できないといわれるヒマラヤ山脈で、山岳戦のプロ集団との戦いを描いた作品です。中国特殊部隊の隊長・燐の際立ったキャラはぜひご覧頂きたいところ。119巻はギャグ回『間違われた男』が併録ですので個人的にもオススメです。
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第126巻『スフィンクスの微笑』
反政府ゲリラを殲滅するため古物商に扮して潜入したゴルゴですが、案内役のガイドとのトラブルから負傷した上、砂漠に投げ出されてしまいます。“死の砂漠”と呼ばれるサハラ砂漠でゴルゴがみせる、驚愕のサバイバル術!
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第138巻『黄昏のカシミール』
ゴルゴが敵兵の対空砲火により破損した飛行機の破片が脇腹に突き刺さり、全体の3分の1に相当する血液を失ってしまうエピソード。輸血も断ったため、医師から「もう助からない」と見放されてしまう危機的状況に陥ります。130ページ弱の力作ですので、ゴルゴ負傷の話題性を抜きにしても楽しめますよ。
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146巻『いにしえの法に拠りて』
失明をもたらすレーザー兵器で目を照射され、ゴルゴが視力を失ってしまうショッキングな一編。通常の狙撃が無理だと判断したゴルゴは、パラリンピックの射撃競技で金メダルを獲得したカセムを訪ねますが……。日本の秋葉原も登場しますよ。
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156巻『極寒の大地』
『氷結海峡』『白龍昇り立つ』の流れ汲む極寒モノです。ミサイル攻撃をうけ、南極の海へ投げ出されてしまうゴルゴ。なんとか上陸したものの、そこは氷点下50度の世界でした。驚異のサバイバル術と本作のヒロイン、アジャンタとのロマンスが楽しめる120ページ超の力作です。
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第188巻『キャノピーからの使者』
矢毒ガエルのアルカロイド系の神経毒に侵されるエピソード。『病原体レベル4』のように不可抗力で感染した場合と違い、はっきりとゴルゴ殺害の意思をもった敵の罠に落ち、生死の境を彷徨います。ゴルゴが「あなた」と敬語をつかう助っ人が登場しますよ。
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第197巻『1万キロの狙撃』
リビアで作戦行動中の米軍の無人機部隊が、リビア政府の要人が乗るベンツと、ゴルゴの乗るベンツを間違えて誤爆。重傷を負ったゴルゴを見た部隊長・ジーターは、この機会にゴルゴを抹殺することを決意しますが……。「ゴルゴを倒すなら爆撃がイチバン」を印象付けた人気作。
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番外編:絶体絶命からの恩返しエピソード
他にはゴルゴ13の危機を救った人たちに、ゴルゴ自身が恩返しをする「恩返しエピソード」もあります。こちらは恩返しに主眼を置いた構成のため、ゴルゴの絶体絶命感は薄れてしまいますが、秀逸な作品が多いため番外編としてご紹介したいと思います。
第53巻『甦るスタンディング・ベア』
瀕死の重傷を負っていたゴルゴを救ったインディアンのネ・ぺルセ族に、ゴルゴが恩返しをするストーリー。部族が危機に瀕したとき現れるとされる、伝説の勇者スタンディング・ベアの正体とは……?53巻には『崩壊第四帝国 狼の巣』が併録ですから必読の1冊といえます。
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第100巻『黄金の男』
麻薬組織の襲撃により崖から転落し、意識不明の重体となったゴルゴ。そんなゴルゴを救ったのがコーヒー農園を営むミゲル親子です。麻薬組織はミゲルの息子・パコを誘拐し、コカ栽培をするよう脅迫しますが……。ゴルゴと少年・パコとの心暖まる交流を描く人気作です。
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第129巻『感謝の印』
崖からバスが転落し炎上。乗客だったゴルゴも火傷を負い、意識不明の重体となる一編。ゴルゴを救った修道女・テレジアは、ゴルゴの正体に気づいたにもかかわらず、地元警察にウソの証言をするのでした……。124巻『イングリッシュローズ』を読んだことのある読者には、ちょっとしたサプライズが用意されています。
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第139巻『冥王の密約』
高層ビルが倒壊するほどの大爆発に巻き込まれ、瀕死の重傷を負ったゴルゴ。米軍の核実験施設へ逃げ込んだゴルゴを救ったのは軍医・ノイマンでした。自身も被曝する危険をかえりみず治療にあたったノイマンに、ゴルゴは直々に連絡先を手渡します。続編『パッチワークの蜜蜂たち』もありますよ。
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第134巻『パッチワークの蜜蜂たち』
139巻『冥王の密約』でゴルゴを救ったノイマン医師。彼はすでに亡くなっているのですが、妻であるノイマン夫人に対してゴルゴが恩返しをする粋なストーリーです。発表順では本作が先なのですが、『冥王の密約』→『パッチワークの蜜蜂たち』の順で読むのも一興ですね。
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第210巻『英雄は、風の中で眠る』
麻薬組織の首領・リマディ暗殺の命をうけたアティ中尉が潜入したアジトでは、なぜかゴルゴが囚われの身となっていて……。恩人に銃を向けた依頼人に対しゴルゴは…? 恩人を救うため依頼人を殺害するという珍しいパターンですね。
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第609話『依頼なき狙撃』
政界進出を狙う元タレントが狙撃される。ジャーナリストの深沢は、ゴルゴの仕業だと確信し真相解明に乗り出します。しかし、この事件には依頼人が存在しないのでした……。自分を救った友の不幸に接し、ゴルゴ流のやり方で恩返しをする粋なストーリー。2021年現在、SPコミックス未収録作品です。
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第631話『ホンジュラスの兄弟』
南米を舞台に青年による凶悪犯罪多発問題を題材に贈るヒューマン・ドラマ。任務で血だらけになる負傷をしたゴルゴを助けたのは、地元の悪童・カステロでした。差し出した謝礼を受け取らなかったカステロから、後日、依頼を持ちかけられたゴルゴですが、その内容とは一体…? ゴルゴの依頼に対する厳しさ・優しさを丁寧に描く短編です。
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斉藤 ルッチ
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