この記事の目次
簡単なあらすじ
SPコミックス第139巻収録。爆発事故で瀕死の重傷を負ったゴルゴは、敵の追撃をかわしながらネバダ州の核実験場にある廃屋へ身を隠す。偶然居合わせたノイマン医師はゴルゴの怪我をみて応急処置を行うが、運悪く核実験失敗により放射能が噴出する事態が発生。逃げるよう忠告するゴルゴに対して、ノイマンは医師としての使命を全うするのだった……。
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ゴルゴ対策で有効な自爆スイッチ
ラズベガスのカジノを襲撃するゴルゴ。襲い掛かる敵を次々に撃ち殺しボスの元まで到達するものの、ボスが持っていた自爆スイッチの起動を防ぐことができず、ビル丸ごとの爆破に巻き込まれて大けがを負ってしまう。ゴルゴは頭部などに裂傷を受けた他、腹部は開放骨折もしている。
ゴルゴに危機一髪の瞬間を迎えさせる話はいろいろあるが、ここまで重傷を負わせる話はごく少ない。となれば、ゴルゴを追いこむ手段として自爆スイッチが有効と思って良いだろう。もしかするとそれを避けるためにもゴルゴはロングシュート(長距離狙撃)が多くなっているのかもしれない。
ゴルゴへの特別な連絡方法
危機を救われたゴルゴはアーノルド・ノイマン医師のポケットに連絡方法を記した紙を残して姿を消している。そして医師は夫人に封筒を渡して、「この中に書いてある人物に連絡して、助けてもらいなさい」と言い残している。
ゴルゴへの連絡方法として『柩に誓いを』『33+G』では仲介者がいることが分かっており、ニュース放送や新聞記事が使われることもある。しかし『300万通の絵葉書』で連絡手段が駄目になっていることを考えれば、恩人の医師に残した方法はもっと確実なものかもしれない。例えばゴルゴが世界各地に持つ隠れ家の住所とか。
義理堅いゴルゴの恩返し
脱出したゴルゴは情報屋の言葉からノイマン医師が襲われる場面を防いでいる。もちろん無報酬だ。さらに『パッチワークの蜜蜂たち』ではゴルゴへの連絡方法が役に立っている。そこでは夫人がゴルゴに依頼をするのだが、亡き恩人の夫人だったからだろうか。ゴルゴは終始丁寧に対応して夫人からの依頼を引き受けている。
『甦るスタンディング・ベア』『黄金の男』などでも、ゴルゴは恩人に対して確実に恩返しをしている。「じゃあ、ゴルゴに恩を売っておけばいいな」と浅はかなことを考えるようでは、ゴルゴに見透かさるのがオチだろう。
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研 修治
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