この記事の目次
簡単なあらすじ
SPコミックス未収録作品。中国共産党が莫大な資金を投入した新都市構想。この開発に携わった日本企業のトップが謎の死を遂げた。独自の調査により父の死の真相を知った息子・航平は復讐を決意するが…。重機関銃を使用したゴルゴのダイナミックな狙撃にも注目。脚本:品川恵比寿
中国のゴーストタウン
「鬼の城」とは、中国における建築途中や建築後に放置された建物のことで、ゴーストタウンと同じような意味で使われている。作中では、中国の人口約14億人の2.5倍に当たる35億人分の空き部屋が中国国内に放置されているとある。もはや手の施しようがないはず。
欧米人らしい観光客は、そこから端を発する国家破綻を避けるために、中国の台湾侵略を推測しているが、観光客の「可能性は低いけど」の発言は危ういものがある。例えば2022年の時点で、ロシアのウクライナ侵攻が現実になると予想した人は、どのくらいいただろうか。
盗まれる最先端技術
日本の新幹線のように、国家ぐるみで中国に盗まれた技術は無数にある。ゴルゴシリ-ズでも『龍への供物』で技術流出を防ぐためにゴルゴが特殊な狙撃を実行した。
本作ではEV(電気自動車)に欠かせないモーター技術が狙われ、さらに日本の精密機器メーカーの社長が謀殺されたことから、その息子の依頼によりゴルゴに出番が回ってくる。ただし、復讐として父を殺した中国共産党の幹部らを単純に狙撃するような依頼ではないのは、依頼人のこだわり。たった2発の狙撃で破壊する対象としては、シリーズでも指折りの大きさだろう。
命がけの共同作戦
『世紀末ハリウッド』『臆病者に死を』のように、ゴルゴと共同作戦を行う話はいくつもあるが、そのほとんどでパートナーはかなりの危険にさらされる。本作の依頼人も、父親の復習を果たすと同時に中国の無謀な不動産開発を公にするため、数十階建ての巨大マンションを崩壊させる狙撃をゴルゴに依頼した。
ただし、依頼人の目論見が成功する可能性について、ゴルゴは「5割もない」と言い切っている。アメリカの大学で建築学専攻でも、遊びに夢中な大学生の計算ではそんなものだろう。それでも成功したのは、息子を心配していた亡き父親の加護だろうか。
研 修治
最新記事 by 研 修治 (全て見る)
- ゴルゴ13:第657話『鬼の城』のみどころ - 2026年2月19日
- ゴルゴ13:第656話『白い矢』のみどころ - 2026年1月2日
- ゴルゴ13:第655話『賢人計画』のみどころ - 2026年1月1日








ゴルゴ13のナビゲートなら当サイトにおまかせ! 自他ともに認めるゴルゴ好きライター陣が、おすすめ作品のみどころを熱く語ります。これであなたもベスト・エピソードに一発アクセス!






















