この記事の目次
簡単なあらすじ
SPコミックス未収録作品。2016年、EU離脱へと舵を切ったイギリス。その遂行役として首相の座についたテレサ・ネイであったが、実はフランスに亡命政府を樹立し、EU離脱を阻止する計画を進めていた…! テレサ・ネイ本人の回想とともに、その計画を防ぐために暗躍するGの活躍を描く。脚本:加久時丸
ブレグジットの混乱
本作で土台になるのはブレグジット(British+exit)、つまりイギリスによるEUからの離脱だ。2016年の国民投票により離脱の方針が定まったものの、その後、2020年1月に議会で承認されるまで、首相がデーヴィッド・キャメロンから、テリーザ・メイを経て、ボリス・ジョンソンと3人も登場したことでも混乱の度合いが分かる。
シリーズではタイムリーな2021年に発表された『覚悟がすべて』がある。これは本作の少し後、EU離脱が決まった後の混乱を描いている。まさに混乱のあるところにゴルゴの出番があるのだろう。
2人目の女性首相
本作で中心となるイギリスの元首相テレサ・ネイは、言うまでもなくテリーザ・メイがモデル。日本では2025年に女性として初めて高市首相が、その座についた。イギリスでは1979年にマーガレット・サッチャーが初の女性首相となり、テリーザ・メイが2人目。
EU離脱を推進するために首相となったものの、成し遂げることなく3年で首相を辞任した。2017年に訪日して当時の安倍総理と会談しているが、それ以上に中国との親密な関係が明らかになっている。その中国からの依頼で、彼女一世一代の大仕掛けが失敗したとすれば、滑稽なことこの上ない。
コンコルドはどこに?
ネイ首相が亡命政府を志して乗ったコンコルドのタイヤを、ゴルゴは最小限の被害に留めて狙撃することで警告の意図を示した。こうした警告狙撃は『パンドラの甕』『情報漏洩源』などでも行われており、依頼を達成するために、誰一人として傷つけていないのもゴルゴらしい。
さて、本作で疑問に感じたのは2003年に退役したコンコルドが飛べるのか?だ。実は世界各国の博物館などで展示されている機体とともに、各地の空港で保管されている機体もある。2019年には再飛行も実現しており、近い将来新たなコンコルドの飛ぶ姿が見られるかもしれない。
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2026年1月現在、単行本化はされていません。単行本化までしばらくお待ちください。
研 修治
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