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熱狂的女性ファン“GOLJO”が贈る名作22話
ビッグコミックの昭和45年5月号には片山鈴子さんという女性から、ゴルゴ13に宛てた熱烈なファン・レターが掲載されています。50年も昔からゴルゴ好きの女性っていらしたんですね。まさに元祖GOLJO(ゴル女)。“GOLJO”とはゴルゴ13を愛する女性たちによって開設されたスペシャル・ファンクラブ(会長は眞鍋かおり氏)のこと。広義にはゴルゴ13に魅了されたすべての女性ファンを指します。
書籍『ゴルゴ13 フォア・レディース全4巻』は、GOLJOたちが厳選した女性向けの名作・人気作が収められている決定版。人気本ゆえに古本でも入手困難な場合があり、その流れは今後ますます加速するでしょう。そこで今回はWEB上でGOLJO選抜の名作22話を完全再現。GOLJO増殖の一助となれば嬉しく思います。あなたの「1番」はこの中にありますか? どうぞお楽しみください。
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第21巻『海へ向かうエバ』
多くのファンがベスト・エピソードに挙げるゴルゴ13シリーズ屈指の名作と呼ばれる作品。ゴルゴ・ガールとして凄腕の女殺し屋エバ・クルーグマンが登場する。ゴルゴとの再会シーンをはじめ、秀逸な描写が満載。「『ゴルゴを読んだことのない人に何を薦めるか』と問われれば、私は文句なしにこの作品を挙げる」(GOLJO氏談)。
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第30巻『配役~キャスティング』
「ストーリーの要はゴルゴの声について、唯一、第三者の評価が記されていること」(GOLJO氏談)。ゴルゴの声質はどんな感じ?ゴルゴの発した肉声に、映画監督がくだした評価とは?巨額を投じた映画の殺し屋役にゴルゴを起用する奇抜なアイディア。ゴルゴのタクシー運転手コスプレも登場する。
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第52巻『クリスマス・24アワーズ』
人気劇画「ホテル探偵DOLL」の主人公・DOLLがゲスト出演した一話。雪が舞うクリスマス、DOLLが勤務するサンライズ・ホテルにゴルゴが宿泊客として現れる……。「ゴルゴの臭いを嗅ぎつけながらも、決してひるまないDOLLに好感がもてる」「狙撃を終えたゴルゴとDOLLがすれ違うシーンは見もの」(GOLJO氏談)。
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第61巻『死闘ダイヤ・カット・ダイヤ』
神業スナイプ系のランキングでは必ず上位にランクインする傑作エピソード。地上最強の硬度を誇るダイヤモンドをどう攻略するのか?依頼者、ターゲット、協力者といった脇役が魅力的に描かれており、完成度が非常に高い一編。「『ゴルゴのかっこいい狙撃を読みたい』とリクエストされた時には、私はこのストーリーを薦めている」(GOLJO氏談)。
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第155巻『一射一生』
宇宙空間での狙撃を依頼されたゴルゴは、夜間の暗視狙撃に特化した日本の弓術に弟子入り。その奥義を吸収するが……。鞍馬竹林流の後継者・弥生が登場する一編。「和装のゴルゴ。弓を持つ腕、胸板、しなやかな筋肉、たたずまい。パーフェクト」(GOLJO氏談)。
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第2巻『白夜は愛のうめき』
人生に失望した女性の厭世観をテーマにした一編。彼女は偶然ゴルゴと出会い一夜を共にする。懐かしい70年代のサービスカットが楽しめる作品でもある。「胴体着陸に成功した後、口づけを交わすシーンは、GOLJOなら『胸キュン』もの」「濃くて短い、究極のラブストーリー映画」(GOLJO氏談)。
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第6巻『喪服の似合うとき』
ゴルゴの持病であるギランバレー症候群とおぼしき症状がはじめて発症するエピソード。臨戦態勢に入ろうとしたゴルゴだが、右手が痺れて銃を落としてしまう……。女医・マリーの女心も見事に描写している初期の傑作。「このように心をかき乱された女性が一体どれ程いるだろうか……罪深い男である」(GOLJO氏談)。
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第19巻『ジェット・ストリーム』
ハイジャックされた旅客機に偶然ゴルゴが乗りあわせていたという設定。MI6の部長・ヒュームは、ゴルゴにだけ理解できる暗号文を機内に届けることで、テロリストの殲滅を依頼するが……。「ハイジャック犯が動き出すまでの静的なコマ割りを読み始めるだけで、一気に引き込まれてしまう」(GOLJO氏談)。
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第26巻『破局点』
犯罪心理学の権威・ウェブナー教授は、犯罪心理学に情報科学の基礎理論を掛け合わせた独自の理論で犯罪者の行動を予測できると断言。それを証明するためゴルゴに自分を殺すよう依頼し、ゴルゴの全行動を予測することで逆にゴルゴを抹殺しようと企む……。「ゴルゴの聡明さを示す最高傑作のひとつ」(GOLJO氏談)。
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第63巻『ロックフォードの野望』
世界制覇を目論むロックフォード財閥の当主デビッド・ロックフォード。彼はゴルゴを一族専属のヒットマンとして雇うため、ゴルゴの全財産を凍結させ屈服させようとする……。「5か所の山荘、7か所のマンションという不動産も明らかになり、なかなかお目にかかれないデータが満載」(GOLJO氏談)。
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第15巻『アクシデンタル』
狙撃の際、不発弾が混入していたことによりゴルゴが仕事を完遂することができなかった、数少ない失敗エピソードのひとつ。この不発弾が仕組まれたものなのか、ただの偶然だったのかゴルゴの追及がはじまる……。「ライターを小型爆弾だと説明するゴルゴ、『はったりだ』と言い張る敵。2ページにわたる息詰まる心理戦は、映画を見ているようだ」(GOLJO氏談)。
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第39巻『プレイバック』
米陸軍将軍の娘で国防情報局に勤務するディアナは、ある狙撃事件の捜査情報でゴルゴの顔写真を見て一目惚れ。掻き立てられる欲情を我慢できないディアナはゴルゴの現在地を調べあげ、娼婦のふりをしてゴルゴと一夜を共にする作戦を決行する……。「常軌を逸しているが、これぞ究極のGOLJOである」(GOLJO氏談)
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第25巻『夜は消えず』
フランスはボルドー地区のアングレーム。町長夫人のダニエルは娼婦をしていた5年前、ゴルゴに抱かれ、同時に“ある秘密”を共有していた。それから5年後、町のパーティーで偶然ゴルゴと再会したダニエルは、ゴルゴが“ある秘密”をネタに恐喝してきたと勘違いしてしまい……。「ゴルゴがフレームに収まりきらず、存在感ある紫煙が読者とゴルゴの間を貫く扉絵が秀逸」(GOLJO氏談)。
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第58巻『テレパス』
超能力者を軍事・諜報に利用するKGBの「エスパー計画」が生んだ心霊兵器・アンナ。ソ連大使館員の暗殺に向かったゴルゴだったが、アンナのテレパシーの前に狙撃を阻止されてしまう……。「狙撃ミス後のゴルゴの眼差し、これはシリーズ屈指の見ものである。相当、ショックだったとわかる」(GOLJO氏談)。
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第75巻『G線上の狙撃』
偶発的なアクシデントによりキャリアを失った音楽家の、嫉妬と絶望を描く人間ドラマ。銃職人・デイブもカメオ出演。演奏中のバイオリンのG線だけを切断する神業スナイプは必見!「二つの意味で人間の愚かさを我々に教えてくれる名作」「現代の我々に向けられた痛烈な批判に聞こえてしまう」(GOLJO氏談)。
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第106巻『血液サンプルG』
CIAがゴルゴのルーツを解明するため、ゴルゴの投宿したホテルで意図的に腸チフスを発生させ、宿泊者もろとも強制的に血液検査を実施するというストーリー。CIAから依頼をうけた血液学者シンプソン博士はルーツ特定を急ぐが……。「ゴルゴの遺伝子に最も迫った作品といってもいいと思う」(GOLJO氏談)。
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第3巻『メランコリー・夏』
ターゲットは祖国イギリスの極秘情報をKGBに売っていた男・グラストン。ゴルゴはグラストンが逃亡する際に偽装結婚をしており、逃亡後にグラストンが捨てたとされる妻がいることに着目。MI6の意見を無視して捨てられた妻・ステラを監視するのだった……。「『おれかい?』と階下をのぞき込むシーンほか、パンとコーヒーの朝食をとるシーンなど、かなり貴重な姿もお目見えする」(GOLJO氏談)。
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第7巻『AT PIN-HOLE!』
数々のベスト狙撃ランキングで上位を独占する名作で、ゴルゴが全幅の信頼をよせる銃職人デイブ・マッカートニーの初登場話としても人気の作品。ダイナミックな構図による狙撃シーンは圧巻の一言。「『デイブ!』と呼びかけ、『ありがとう……』とつぶやくゴルゴ。にっこりほほ笑むデイブ。お宝シーンだろう」(GOLJO氏談)。
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第15巻『モスクワ人形』
MOSSCOW・DOLL編、HELL・DIVER編、SHADOW・HUNTER編の3編から構成される傑作長編。普通のOLとして働いていたミーナが、KGBの腕利きエージェントとして成長していく数奇な運命を描く。「『ゴルゴに出会ってしまったら』という授業が(KGBの)カリキュラムになかったのが惜しい」(GOLJO氏談)。
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第38巻『セクシー・タイガー』
南アフリカ共和国の某酒場にはダイヤモンド密輸業者レオの愛人・イレーヌがいた。イレーヌに手を出した男はレオに命を狙われるため、誰もイレーヌを口説こうとはしない。レオの暗殺を請け負ったゴルゴは、逆にイレーヌに手を出すことによってレオをおびき出す作戦に出る……。「『いったはずだ……あんたが気に入ったと』飾らないストレートな口説き方。GOLJO、メロメロである」(GOLJO氏談)。
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第47巻『ミッドナイト・エンジェル』
仕事でタイのバンコクを訪れたゴルゴと地元の娼婦・マリーとの一夜を描く。この時期には珍しいゴルゴの笑い顔や、「飲み直そう」といって酒をすすめるなど、マリーに心を許したかのようなゴルゴが見れる。「これほどゴルゴを困らせ、そして楽しませた娼婦はいない。読後、なぜかマリーを好きになっているのが不思議だ」(GOLJO氏談)。
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第77巻『ルート95』
7年前にマフィアから足を洗い消息を絶った“ビッグ・ドン”こと、ドン・バローネの殺害事件をめぐる謎。真犯人はだれか?バローネの身辺に現れるゴルゴの目的は?早撃ちのガンマン、左利きのジョーも登場!「墓地での撃ち合いの瞬間を描いた見開きは映画そのもの。音入れも満載で贅沢な2ページである」(GOLJO氏談)。
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斉藤 ルッチ
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