この記事の目次
簡単なあらすじ
SPコミックス未収録作品。第602話『地図無き悪霊の森』に登場したイヴァノバが再登場。Gの助言によってウクライナで暮らすイヴァノバは、ロシアの戦車部隊に友人達を殺され復讐を決意する。だが天才重機乗り・レオニード率いる戦車部隊に包囲され絶体絶命。そんなとき、颯爽とGが現れ…。
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ゴルゴとの再会
混迷を極めるロシアのウクライナ侵攻。本作ではロシアの戦車隊が学校を砲撃し、そこにいた子供達を無差別に殺害したことで、復讐を依頼されたゴルゴの依頼へとつながる。タイトル通り、学校に物資を援助していたのが『地図無き悪霊の森』に登場したイヴァノバ。
学校にどでかいリュックで物資を運び、道にはまり込んだ榴弾砲車を押し出し、対戦車ロケットで戦車を4台も破壊してみせた。ゴルゴに対して「未練はない」と言っていたイヴァノバ。しかしゴルゴの運転するバイクにタンデムした彼女は「夢のようだ」とゴルゴの背中を抱きしめた。
似合いのパートナー
作中で何かとゴルゴを抱きしめるイヴァノバ。依頼人との握手はもとより、女性であっても過度なスキンシップを嫌うゴルゴが、彼女には抱き着くままにさせているのが不思議だ。もっともイヴァノバは美女でこそないが、愛嬌があり、銃器等の腕前が立ち、機転も利く。
本作でも、イヴァノバは体ひとつで戦車の落とし穴を作った後、ゴルゴと協力して熟練の戦車乗りを追い詰めている。一匹狼のゴルゴながら、『臆病者に死を』のようにパートナーと動いたり、『落日の死影』では協力したりすることもある。イヴァノバであれば似合いのパートナーになりそうだ。
ゴルゴの対応が分かれた理由
イヴァノバの復讐とゴルゴの依頼が完遂した後、わざわざ別れを告げに来たゴルゴ。それだけでも意外だが、胸をはだけて「乙女の気持ちを汲んで」と打ち明けたイヴァノバに苦笑しつつもゴルゴは行為に及ぶ。しかも正常位だ。タフネスな女性としては『ブーメランを持つ女』のエミリーが思い浮かぶ。
しかしゴルゴを束縛しようとしたエミリーに対して、素直な思いをぶつけた分、ゴルゴは正面から受け止めたのかもしれない。まあ胸も大きいしね。イヴァノバが「生き延びているから、また抱いて」とあえぐのがフラグにならないよう願うばかりだ。
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2024年11月現在、単行本化はされていません。単行本化までしばらくお待ちください。
研 修治
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