この記事の目次
簡単なあらすじ
SPコミックス未収録作品。映画プロデューサーの権力を武器に、女性たちに性加害をくわえてきたマット・ウェイン。彼の蛮行がSNSに告発されたものの、彼はまんまと逃げ切りを図る。事態を重く見た大物女優のシンシアは、法にもメディアにもたよらず、独自の方法で制裁をくわえることを決意する。脚本:加久時丸
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天使と悪魔
多くの依頼でヘッドショットによりターゲットを殺害してきたゴルゴ。これをターゲットに死を知覚させることなく殺す最上の殺され方であることから「天使の仕業」と表現している。最近は狙撃による依頼遂行がほとんどのゴルゴながら、初期のゴルゴは様々な殺し方を実行してきた。
依頼に沿う形で10時間以上の苦しみを与えた殺し方は、まさに「悪魔の仕業」と言えそうだ。神父姿や芝居がかったセリフなど、ゴルゴのレアな言動にあふれた本作。依頼人が女優で舞台がハリウッドであることから、ゴルゴも雰囲気に乗った面があったのだろうか。
ゴルゴのタブー
AIにより理想の殺し屋を演じるために生み出されたMr.シカリオ(スペイン語で殺し屋の意味)。ゴルゴそっくりの外見や言動に、登場時はゴルゴ本人と勘違いしてしまうほど。さらに狙撃の腕前も上々。AIを利用しつつ短期間でこれほどまでに仕上げられるのであれば、別な利用方法もありそうだ。
もっとも『ズドロナス・マリヨ』のようにゴルゴの逆鱗に触れなければの話。意図せずゴルゴのそっくりさんを作り、知らぬ間に依頼でゴルゴに嘘をつく。2つのタブーを犯しながらも、乗り越えた女優シンシア・グレイバーの度胸には敬服する。
ハラスメントの権化
今作のターゲットはハリウッドでプロデューサーとして活躍するマット・ウェイン。ハラスメントの固まりのような男で、大女優のシンシアや女優志願のイサベルを陥れていく。「自分以外を演じることは自分以外への冒涜(ハラスメント)」のように発言するウェインは、ゴルゴによって無残な死を迎えさせられる。
しかしウェインのような存在が消え去るとは思えない。興味深いのは、ウェインが「今もなおシンシアをプロデュースしている」の言葉。ゴルゴそっくりな殺し屋の企画こそ中止となったが、荒波を乗り切ったシンシアが次に立ち上げる企画は面白そうだ。
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2025年7月現在、単行本化はされていません。単行本化までしばらくお待ちください。
研 修治
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