この記事の目次
簡単なあらすじ
SPコミックス第184巻収録。香川県高松市でASEAN会議が開かれる事になった。この機にテロを起こすことを画策する中国人過激派が、主要な場所に爆弾を仕掛けたことが発覚。官房審議官の日村は、ゴルゴに緊急連絡を取るが……。
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大国中国の狙い
いつも思うのだが、中国という国はすでに大国であるのに、どうして日本やその周辺の国々を支配しようとするのだろうか? 大国らしく余裕を持った対応ができないのだろうか? 本作でも四国高松で行われるASEAN会議で爆弾テロを計画する。
どんな得があるのかは分からないが、現実にも起こりそうな話で非常に怖い気がする。そんな中国が起こす爆弾テロを、日本の警察とゴルゴが阻止するのが本作だ。やはり日本の警察は優秀だなと思わせてくれるところが非常に痛快だった。
意外な狙撃方法
中国の仕掛けた爆弾が3箇所ある。そのうちの一つが瀬戸大橋の橋桁真裏に仕掛けてあり、通常では狙撃不可能な位置にある。橋が風などで揺れるためそれを吸収する構造になっているのは知っていたが、重みで5mもたわみが出るのは知らなかった。今回はこのたわみを利用しての狙撃である。
あれだけ大きな橋なので、たわみがでるのは当たり前だが、その発想が面白い。見えない標的を見えるようにしてしまう。作者の知識の深さが伺えるシーンである。こういった豆知識が得られるところも、ゴルゴのいいところでありとても大好きである。
開かれた町・高松
今回の舞台は香川県高松市。申し訳ないがこれほど開けた町だとは思っていなかった。メインの舞台となるサンポート高松地区、そこにある四国一の高さを誇るシンボルタワー、おしゃれなレストレン「ミケイラ」、調べてみると見所いっぱいの街である。
そんな街にゴルゴが来る、ということで地元のゴルゴファンの間ではかなり盛り上がっていたようである。世界を舞台に活躍するゴルゴだが、やはり外国より日本での話のほうがゴルゴを身近に感じられ、とても楽しくさせてくれる。いつか自分の住んでいるとこにもこないかと期待している。
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秋山 輝
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