劇画版・鬼平犯科帳25年の歴史の中で、主人公の鬼平が「もはや、これまでか……」と死を覚悟した絶体絶命シーンが三度あります。今回はそんな「絶体絶命エピソード」をご紹介しましょう。
いずれもタイマン勝負とは違い、盗賊団のアジトに一人で乗り込んでいったり、策略にはまり不利な状況で闘わざるを得なかったエピソードです。
僕が鬼平犯科帳にはまりだした頃、行きつけの蕎麦屋さんで「兇剣」を読んだんです。面白くて面白くて、他にもこういった絶対絶命エピソードがないのかなって思いました。
でも絶体絶命エピソードが全部で幾つあって、それぞれ第何巻に収録されているのか分からなかったんですね。他にもこういった境遇の方がいらっしゃいましたら、お役に立てれば嬉しく思います。では、鬼平の絶体絶命エピソード3選、お楽しみください。
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この記事の目次
絶体絶命エピソードその1「兇剣」
トップバッターは第五巻収録の「兇剣」です。部下の忠吾とともに奈良を目指す平蔵は道中、チンピラに追われる娘・およねを助けます。
このおよねが、暗黒街の顔役・高津の玄丹に関する”ある秘密”を握っていたことから、平蔵は高津の玄丹と一戦交えることとなるんですね。
必勝を期す高津の玄丹は、一刀流の猛者を十数人集めて一気に平蔵を襲います。平蔵がギリギリのギリギリまで追い詰められるファン必見のエピソード。
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絶体絶命エピソードその2「血闘」
お次は第七巻収録の「血闘」です。絶体絶命エピソード3選のうち、他の二話は盗賊団がハッキリと平蔵暗殺計画を練っているのに対し、この「血闘」は平蔵が一人で盗賊団のアジトに乗り込んでいくパターン。
倒幕を目論む義賊を自称する盗賊団ですが、首領は大したキャラではなく名前も明かされません。が、副長である薩摩示現流の凄腕剣士・赤星玄蕃と平蔵の一騎討ちがファンには堪らない。
ほかにも平蔵が弓矢で撃たれるショッキングなシーンあり、メインキャラ・おまさの初登場シーンありと、みどころ満載の一話です。
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絶体絶命エピソードその3「兇賊」
最後は第七巻収録の「兇賊」です。今回、平蔵を襲うのは盗賊界の大物・網切の甚五郎。シリーズ中に描かれた平蔵暗殺計画のなかで、もっとも用意周到かつ成功率の高い暗殺計画を練ったのが、この網切の甚五郎です。
他の二話のように一味の中に凄腕剣客が含まれていることもなく、いわゆる頭脳戦で平蔵を亡きものにしようと企んだ知能犯。さしもの平蔵も
「今度ばかりは、してやられた!」
と認めざるを得なかった痛恨のミス。その手口も平蔵から太刀を奪ったうえで、弓矢、槍などで総攻撃をかけるといったエグいものでした。
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斉藤 ルッチ
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