一刀流免許皆伝の主人公・長谷川平蔵が、強豪剣客との一騎討ちに挑む。
この一騎討ちも鬼平犯科帳の大きな魅力のひとつですよね。僕は格闘技や武術が好きなほうですから、鬼平にハマッた当初は一騎討ちエピソードだけを好んで読んでいました。
でも一騎討ちエピソードが全部で何話あって、それぞれ第何巻に収録されているのか把握できないものですよね。全巻持っている僕でさえそうなんですから、鬼平初心者の方はなおさらでしょう。
そこで今回は「厳選一騎討ちエピソード14選」と題して、オススメの一騎討ちエピソードだけを厳選してお届けしたいと思います。どうぞお楽しみください。
この記事の目次
一騎討ちエピソードその1『雲竜剣走る』
平蔵の亡師・高杉銀平が「忘れ得ぬ強敵」と語った堀本伯道。その堀本が考案した雲竜剣そっくりの剣法を使う刺客が、火盗改方に挑戦状を叩きつけてきた。
次々と殺害されていく火盗改方の同心たち。平蔵も奇襲をうけ、間一髪で命拾いします。いったい犯人は誰なのか?堀本伯道は今も生きているのか……?
オリジナルの剣法・雲竜剣をめぐるミステリー要素も相まって、劇画シリーズでも屈指の名勝負エピソードとなっています。
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一騎討ちエピソードその2『いろおとこ』
宮本武蔵が創始した二天一流の使い手・矢島孫九郎が登場するエピソード。平蔵の一刀流と矢島の二天一流が激突。ページ数も割いていて読みごたえのある対決です。
矢島は原作本にも登場しますが、二天一流の使い手である設定と、平蔵との一騎討ちの場面は劇画版だけのボーナス特典です。
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一騎討ちエピソード・その3『血闘』
薩摩示現流の凄腕剣士・赤星玄蕃が登場するエピソード。平蔵との一騎討ちが描かれます。序盤の対決では邪魔が入ったため勝負はおあずけとなり、後半に決着戦が描かれる二本立て。
赤星玄蕃は平蔵のことを「鬼平どん」と呼んだりして、薩摩弁が妙にカワイイ。実際、男らしい剣士でして、最後も平蔵をかばう形で命を落す、僕も大好きなキャラクターです。
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一騎討ちエピソードその4『本門寺暮雪』
劇画シリーズに登場した悪役剣客のなかで、最強の剣客はだれか?それはこの「本門寺暮雪」に登場した”凄い奴”でしょう。劇画版はもとより、原作本でも「凄い奴」としか紹介されない異色のキャラクター。
平蔵が一対一のタイマン勝負で「もはや、これまでか……」と考えたのは、少なくとも劇画シリーズではこの対決だけです。ページ数を惜しみなく割いている、手に汗握る激闘。
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一騎討ちエピソードその5『剣客』
「火盗改メごとき、いつでも斬り抜けられる腕はある」の名セリフを残した念流の達人・石坂太四郎が登場するエピソード。
石坂は生涯に一度しか負けたことがない凄腕。原作本では同心・沢田小平次との一騎討ちだけ描かれていますが、劇画版では平蔵との一騎討ちも描かれています。
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一騎討ちエピソードその6『女密偵女賊』
越後・新発田藩の剣術指南役だった剣豪・鎌鼬の七兵衛が登場するエピソード。七兵衛は劇画シリーズに登場する剣客のなかでも、パワーで勝負する異色のスタイル。平蔵も苦戦する一騎討ちです。
また、密偵おまさの妹分・お糸の恋人を斬殺した仇でもあるため、仇討ちエピソードとしての側面もある痛快な一編。
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一騎討ちエピソードその7『高杉道場三羽烏』
平蔵が剣術を学んだ高杉道場の同門剣士・長沼又兵衛が登場するエピソード。高杉道場では平蔵・左馬之助と並んで「高杉道場三羽烏」と呼ばれる腕前だった。
二十余年後、盗賊に成り果てた又兵衛が江戸へ舞い戻り平蔵と対決する。劇画ならではのダイナミックな構図で圧巻の斬り合いを再現。密偵・粂八も大活躍します。
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一騎討ちエピソードその8『寺尾の治兵衛』
老中・田沼意次の寵愛をうけたほどの天才剣士・佐久間主計助が登場するエピソード。平蔵とは藩の対抗戦で剣を交えた際に敗北しています。
今回は二十年ぶりとなる両者の一騎討ちがみどころ。この一騎討ちは原作本には描かれていない、劇画版だけのボーナス特典です。
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一騎討ちエピソードその9『おとこおんな』
心鏡流鎖鎌の使い手で、美形の高利貸し・お琴が登場するエピソード。お琴は若衆だった過去を持っていて、普段は女性の格好をして暮らしている異色のキャラ。
お琴は殺人を犯してはいますが、悪人ではありません。だから平蔵に斬られてちょっと残念。一騎討ちよりも人間ドラマに醍醐味があるエピソード。
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一騎討ちエピソードその10『影法師』
夕雲流の達人・長坂万次郎が登場するエピソード。第十七巻『さむらい松五郎』で松五郎に間違えられた忠吾が、またもや松五郎に間違えられ命を狙われます。
新陰流の使い手である松五郎を始末するため、盗賊たちは長坂万次郎に忠吾を殺害するよう依頼。平蔵は忠吾をエサにして万次郎の太刀筋を見極めようとします。
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一騎討ちエピソードその11『ねずみの糞』
若年寄・京極備前守が、その剣の腕前を惜しんで死一等を減じたほどの猛者・永山吉十郎が登場するエピソード。
平蔵との一騎討ち、おふくの仇討ち、又吉&おまゆ夫婦の再登場などなど、みどころ満載。仇討ちエピソードとしても秀逸な一編。
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一騎討ちエピソードその12『夢の茶屋』
謎の黒幕・聖天の元締が放つ必殺の刺客“闇虫”が登場するエピソード。剣客との対決が多い平蔵だけに、忍びの一族との対決はレアな一戦。
原作とは違い、ミステリー要素がふんだんに盛り込まれた前後編からなる長編エピソード!
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一騎討ちエピソードその13『泥鰌の和助始末』
若き日の平蔵が恐れた凄腕剣客・松岡重兵衛が登場するエピソード。
心優しき大工・和平の愛息・礒太郎が、紙問屋小津屋の悪計により首を括った。盗賊の助けを借り、復讐を企てる和平。だが盗賊の頭は、若き日の平蔵に稽古をつけていた一刀流の達人・松岡重兵衛だった……。
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一騎討ちエピソードその14『暗剣白梅香』
一刀流の使い手・金子半四郎が登場するエピソード。覆面をした謎の凄腕剣客に襲われ、間一髪で難を逃れた平蔵。手掛かりは犯人が身につけていた香油「白梅香」だった……。
記念すべき劇画シリーズ最初の一騎打ちエピソード。犯人を特定するまでのミステリ要素も楽しめる大満足の一編。
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一騎討ちエピソード番外編『女の道義』
番外編として平蔵の息子・辰蔵のベスト一騎打ちをご紹介。逞しく成長した辰蔵と、辰蔵の幼なじみ・りつの父親の仇・大須賀七十郎との白熱の対決。
父親で主人公の平蔵よりもページ数を割いている、掟破りの一騎打ち。辰蔵のベスト・エピソードともいえる一編!
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斉藤 ルッチ
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