この記事の目次
簡単なあらすじ
ワイド版第26巻に収録。相良藩の浪人くずれ・相良の玄蕃一味が大店の蝋燭問屋を狙う。しかし、本格の盗めにこだわる口合人・寺尾の治兵衛は、玄蕃一味の畜生ばたらきを阻止しようとする。
食い詰め浪人に扮した平蔵が、治兵衛の助っ人として暴れる一編。玄蕃一味が用意した凄腕の剣客・佐久間主計助と平蔵の一騎討ちに心躍る一編。
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魅力的キャラ・寺尾の治兵衛
寺尾の治兵衛は、流れ盗めの盗賊に仕事を斡旋する口合人。裏社会の人間なんですが、本格の盗めにこだわる好人物なんです。
今回は斡旋ではなく、自らが采配をふるって押し入りを計画しますが、それも治兵衛の正体を知らずに暮らす一人娘のためにお金を残すことが目的なんですね。
治兵衛が五郎蔵に助ばたらきを要請してきたため、火盗改方の監視下に置かれてしまいます。原作では治兵衛を゛売る゛ことに葛藤をおぼえる五郎蔵が見事に描かれていますよね。
相良の玄蕃は劇画版だけのキャラ
治兵衛が連れてきたもう一人の助っ人・相良の玄蕃は、原作には登場しない劇画版オリジナルのキャラです。
この玄蕃が裏切り、治兵衛を殺害。読者にも「許せん!」といった感情が芽生えて、ちょっとした仇討ちエピソードとしても楽しめます。
仇を討つのは浪人に扮して潜入していた平蔵。対するは玄蕃が用意した剣客で、平蔵とも因縁がある佐久間主計助です。
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佐久間との一騎討ちも劇画版だけ!
佐久間は天才と謳われた剣士で、若い頃に一度、剣術の大会で平蔵と剣を交えています。原作ではその記述だけで出番は終わるのですが、劇画版では二十年ぶりとなる二人の一騎討ちが描かれています。
また、平蔵とともに忠吾も浪人に扮して潜入していますので、得意のハッタリをかますコミカルな場面は、ぜひご覧いただきたいところ。吹き出しますよ。
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秋山 輝
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