この記事の目次
簡単なあらすじ
ワイド版第33巻収録。第17巻『さむらい松五郎』で、さむらい松五郎と間違えられた木村忠吾が、またしても松五郎と間違えられトラブルに見舞われる。松五郎に五百両を持ち逃げされた盗賊二人組が、復讐のために夕雲流の達人・長坂万次郎をさしむける。平蔵の一刀流vs長坂の夕雲流、勝負の行方は……?
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さむらい松五郎を先に読もう
本作は平蔵配下の同心・木村忠吾が活躍(?)するため、忠吾ファンの方やコメディタッチな作品がお好きな方には堪らない一編。
第17巻収録『さむらい松五郎』で、松五郎に間違えられてとんでもない目に遭った忠吾ですが、本作でも再び松五郎に間違えられ、命を狙われる羽目になります。
お時間のある方は『さむらい松五郎』を先に読んでおくと、一層、本作を楽しむことができますよ。
夕雲流の達人・長坂万次郎
物語の中盤には、忠吾を付け狙う盗賊団の中にスゴ腕の剣客がいることが判明。平蔵との一騎打ちを想像させる布石が打ってあります。
剣客の正体は夕雲流の達人・長坂万次郎。夕雲流とは江戸時代初期に活躍した剣豪・針ヶ谷夕雲が創始した剣法で、正式名称を無住心剣流といいます。
「相抜け」という極意をもつ針ヶ谷夕雲は、生涯無敗だったとか。この夕雲流と平蔵の一刀流が激突するシーンも本作のみどころといえます。
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久栄&お園の鋭い追及も
盗賊団が潜伏している場所が品川の遊女屋だと判明し、心なしか張り切りだす平蔵以下、同心たち。その様子を見た久栄とお園は、「仕事場が遊女屋だと、なぜそうも意気揚々となるのか」と鋭く追及する。
数々の修羅場を潜り抜けてきた平蔵と小柳が、妻の一言に激しく狼狽する場面も「鬼平犯科帳」ならではの魅力。鬼平ファンが増加している一因でしょう。
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秋山 輝
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