この記事の目次
簡単なあらすじ
ワイド版第34巻に収録。辰蔵の通う坪井道場に東軍流の使い手・浦上源蔵が入門してきた。入門早々、辰蔵に手合わせを申し出る浦上。
一方、坪井道場に女中として勤めだしたお寿は、浦上の顔をみて驚く。浦上とお寿は同郷で、昨年春にはお寿の夫が切腹する事件が発生していた。辰蔵がお寿のために奮闘する一話。
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新たな入門者・浦上源蔵
平蔵の息子・辰蔵が通う坪井道場に新しく入門してきた浦上源蔵。彼は入門早々、辰蔵との一騎討ちを志願する。
この頃の辰蔵になりますと第十二巻『おれの弟』で、アダルト本を読んでるところを平蔵に見つかってしまう辰蔵とは違い、「坪井道場四天王」の一人に数えられるほどの剣客に成長しています。
そんな辰蔵と浦上源蔵との対決は、けっこうなページ数を使った力作一騎討ち。一気に物語りに引き込まれることでしょう。
郡山藩の公金強奪事件とは?
一方、坪井道場で女中として働くお寿は、浦上源蔵をみて硬直します。二人はともに郡山藩出身で、郡山藩では藩の公金が何者かに強奪される事件が発生しているのでした。
公金輸送の責任者は責めを負って腹を切ったわけですが、この責任者がお寿の夫・又四郎だったんですね。そして強奪事件の裏には浦上源蔵の影が……。
加えて浦上源蔵には、又四郎よりも先にお寿へ縁談を申し込んで断られた過去があり、お寿を追って坪井道場へ入門した疑いもあるのでした。
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烈女ファンには堪らないキャラ・お寿
じつはお寿のお父さんは根岸流・手裏剣術の師範で、お寿も手裏剣術の達人なんですね。作中では源蔵の一味の者に襲われるお寿ですが、得意の手裏剣術で撃退する名場面も。
源蔵からのデートの誘いの断り方といい、手裏剣術で暴漢を撃退してしまう気性といい、”烈女ファン”には堪らないキャラクターだといえます。
また、お寿は作中では”男好き”なキャラクターとして描かれてまして、後半には自ら辰蔵を誘う場面もあります。まさに斬り合いあり、色恋ありの満足度が高い仇討ちエピソードです。
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秋山 輝
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