この記事の目次
簡単なあらすじ
SPコミックス第109巻収録。国境警備隊のスキュレは、バイアスロン競技の金メダリストであり、射撃の名手でもある。そんな彼とゴルゴが、ひょんなことからフィンランドの雪山で遭遇する。ゴルゴを密入国者と判断したスキュレは、意図的に雪崩を発生させるテクニックで、ゴルゴから銃を奪うことに成功するが……。
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雪上の鉄人スキュレ
氷点下30度の厳しい雪山の国境警備隊員、スキュレが軸となって進んで行くストーリーだ。彼はバイアスロン金メダリストという経歴を持ちながらも、国境警備の仕事を優先すべくアルベールビルオリンピックには出場をしないと言う。国を思い、自然を大切にするスキュレの心が読み取れるな。
髭をたくわえたダンディーさが滲む表情は、どことなく哀しげにも見えるぞ。そんな彼だったが、狩猟においての一番の大物は狼であったらしい。“灰色の悪魔”の異名を取るシベリア狼。仕留めたのか、と言えばそうではない。腕利きの猟師であった祖父が返り討ちに合い、今もまた追い続けているのである。スキュレは”灰色の悪魔”と再び相対する事になるのだろうか?
密入国者を追え!
山奥に単独ビバークの痕跡を発見し、ロシアの国境に向かうスキー跡を追うスキュレ一行。不審者を発見するも、崖から飛び降りるスキーテクニックを見せて逃亡を図る。それを単独で追いかけるスキュレ、金メダリストの意地を見せつけるぞ。
故意に雪崩を起こして逃亡者を巻き込もうとするも、相手に逃げられてしまう。雪崩跡には男の持っていた銃が壊れて刺さっているのみだったのだ。もしも銃を失った者が”あの男”だったならば……スキュレの攻撃によって、手負いの獣にしてしまった可能性すらある。更に追跡を続けるスキュレ、射殺をも厭わない姿勢で追撃を掛けるのだが……。
灰色の悪魔
逃亡を続ける男に対してスキュレは、幾度かの銃撃を行うものの仕留める事が出来なかったのだ。射撃手の射撃の間が読めるとしか思えない回避行動は、まさにあのシベリア狼“灰色の悪魔”である。幾度かの射撃を全て避け、ロシア国境において最後の戦いが幕を開けるぞ。
血の臭いで相手の場所を把握する事が出来るスキュレだが、罠で死んだヘラ鹿によって相手を見失ってしまう。雪上の鉄人スキュレvs灰色の悪魔……対決の結末や如何に。人間離れした灰色の悪魔の正体とは? 逃亡者と追跡者の勝敗はどちらに凱歌が上がるのか?!気になる方は是非、本編を読んでもらいたいストーリーである。
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滝田 莞爾
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