この記事の目次
簡単なあらすじ
SPコミックス第152巻収録。新車のスクープ専門の女性カメラマン、フリーダ。彼女は著名なカーデザイナー、ロッティのデザイン盗作疑惑を追っていた。ある日、ロッティのボディガードから自分を救ってくれたゴルゴに興味をもったフリーダ。しかしロッティの新車を激写しようとした瞬間、銃声が響く。ゴルゴの正体を知ったフリーダの運命やいかに?
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偶然重なったターゲット
理由は様々ながら、ゴルゴと他の暗殺者でターゲットが重なることもある。「落日の死影」のAX-3、「未来予測射撃」のジョン・スミスとの対決は凄まじかった。
しかし本作でターゲットとなるカーデザイナーのロッティを追いかけるのは新車のスクープを狙う女性カメラマンのフリーダ。サッパリとしたショートヘアの似合う美人で胸も大き目の彼女。
相棒の命の危機をゴルゴが救ったこともあって、その後にベッドイン……と思いきやフリーダの夢落ちなのは苦笑してしまう。たやすく男性を寄せ付けないフリーダにそんな夢を見させたゴルゴがうらやましい。
ゴルゴが撮影に気づかなかった理由
相棒が救われた際にカメラを持っていたことから、当初フリーダはゴルゴをカメラマンと思い込む。さらに目つきなどから、「あれは、“プロ”のものよ」とも言っている。
しかしそれらしい人物が見当たらないことに加えて格闘技などの経験もあること、さらに追っていた新車が試走中に事故を起こしたことからスナイパーであることを確信し、現場から車で去るゴルゴに向けてシャッターを切ってしまう。
そんなフリーダにゴルゴが気付かなかった原因を推測するなら、吹雪まじりの夜、カメラとの距離、そして彼女に殺意がなかったことだろうか。
賢明な判断をしたヒロイン
ゴルゴが射撃現場から去っていく写真を撮ってしまったフリーダは、写真やネガを処分しただけでなくゴルゴに忘れると宣言したこともあって生き長らえている。
ゴルゴに執着する女性が多い中で、なかなか賢明な判断をしている。「ODA異聞」などの梶本、「大地動く時」などの深沢はジャーナリストとしてゴルゴに度々遭遇し、その都度ほんろうされている。果たしてフリーダが再登場することはあるのだろうか。
しかし女性がゴルゴに深入りして良い結果になったことがほとんどないことを考えれば、フリーダの再登場は望まない方が良いのかもしれない。
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研 修治
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