この記事の目次
簡単なあらすじ
SPコミックス第84巻収録。イギリス貴族のロスは、早逝した孫・ジョージが愛してやまなかったビンタ・ゾウガメを絶滅から救うため、雌のビンタ・ゾウガメを発見した者に懸賞金を進呈すると宣言。雌のビンタ・ゾウガメは発見されたが、政治的な理由からKGBがメスのビンタ・ゾウガメ抹殺に動き出していた……。脚本:新井たかし
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ゾウガメのボディガート料50万ドル
スナイパーとしてターゲットの殺害を依頼されることが多いゴルゴだが、条件によってはボディガードのような仕事を請け負うこともある。『世紀末ハリウッド』ではハリウッドスターを、『蒼狼漂う果て』では、旧日本陸軍の軍人を守っている。そして本作でゴルゴがガードするのはゾウガメだ。
もちろんただのゾウガメではなく、絶滅の危機に瀕したガラパゴス諸島のピンタゾウガメなのだが、ゴルゴはこの依頼をよく引き受けたものだと思う。まさか報酬の50万ドル(話中ではそれ以上の可能性もあり)に目がくらんだとは思えないが。
30年前のKGBが持つ日本人観
ここで気になるのはゾウガメの殺害を目指すKGBだ。「どうしてKGBが?」と疑問に思う人はぜひ本作を読んで欲しい。KGBは日本人に成りすました殺し屋を送り込んでくるのだが、記者兼カメラマンに化けた殺し屋は、背が低く、頭髪は七三(八二かも)分け、メガネをかけて、さらに出っ歯、といかにもな姿。そして差し出された手を握ることなくお辞儀をしている。
本作の初出は1988年なので30年以上前ながらも、当時のKGBはこれで日本人になりきったつもりなのだろうか。さすがに「ちょっと待ってよ、KGB」と言いたくなる。
ジョージはロンサムではなかった?
仕事を終えたゴルゴは夜の内にモーターボートでガラパゴス島を離れたとしている。「50万ドルにしては楽な仕事だったなあ」と思っているのかもしれない。
時は流れて2020年1月、ガラパゴス国立公園局が興味深い発表をした。2008年にアメリカのエール大学研究チームがピンタ島から約80キロ離れたイサベラ島に生息するカメの遺伝子を採取して調査したところ、ピンタゾウガメ種の遺伝子を持つカメが確認されたとのこと。ロンサム・ジョージとの関連性は不明ながら、このニュースを聞いたゴルゴは滅多に見せない笑みを浮かべただろうか。
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研 修治
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