この記事の目次
簡単なあらすじ
SPコミックス第164巻収録。弁護士のハリーは、10年前に発生した強盗殺人事件の犯人・ドナヒューが冤罪だとみて調査をすすめる。が、新米弁護士であるハリーに資金はなく調査が行き詰まる。そんなとき、ハリーの前にゴルゴが現れ、潤沢な調査費用を提供する。はたしてゴルゴの目的とは……? 脚本:夏緑、秋田茜
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狙撃困難な場所にいるターゲット
ゴルゴが引き受ける依頼には、ターゲットが狙撃困難な場所にいる場合も多い。その代表的なのが刑務所だ。『不可能侵入』『36000秒分の1秒』のようにわずかなチャンスがあれば装備や薬品も駆使して狙うゴルゴ。
しかしそれすら不可能な場合には『檻の中の眠り』『悪魔の島影』のようにゴルゴ自らが刑務所に乗り込んでいくこともある。本作のターゲットは強盗殺人の死刑囚として刑務所にいるドナヒュー。「死刑囚なら放っておいても良いのに」と考えそうだが、『檻の中の眠り』のように死ぬ前に秘密を漏らす危険性を考えてのことだろう。
2億円もの大金を投じるゴルゴ
ドナヒューを狙うゴルゴが取った方法は、彼を無罪にして刑務所から釈放させることだった。有罪が確定した人間を強引に無罪とするのだから難しいのも当たり前。ゴルゴは弁護士費用として50万ドル。別人を犯人を仕立てるため100万ドル以上を費やしている。
「なぜそんな回りくどいことを……」と考えるのも本作におけるテーマの1つで、ドナヒューの弁護を請け負った若手弁護士ハリーの行動を通じて、読者も謎を追っかけることになる。小さな町にはびこる偏見を嫌うハリーの懸命な行動は読者の共感を得られそうだが、後に裏切られることになる。
現実の厳しさを知る若き弁護士
釈放されたドナヒューは町の人へ復讐するために戻ってきたうえに、弁護士として駆けずり回ったハリーも脅されてしまう。ゴルゴが放ったと思われる銃弾でドナヒューが死んだ後、ハリーの父親は、「これ以上、深入りせん方がいい」などハリーに言い聞かせる。ゴルゴの似顔絵を窓の外に向けつつ焼き捨てるハリー。
その効果があったようで、死んだのはドナヒューだけに留まっている。現実に打ちのめされたハリーを見て、割り切れない読後感を覚える読者も多そうだ。この先弁護士としてハリーが希望を持ち続けることを願うばかりだろう。
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研 修治
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